私立中学受験を親として協力して感じた心得と母親が手伝いできること
塾の宣伝のチラシが家のポストに入ったり、または友達が進学塾に行き始めたり・・
そういうことで中学受験をしなくてはいけないのでは?という気持ちが生まれることもあると思います
そうやって中学受験とは何かを知らないまま徐々にその道のスタート地点に立って入って行くご家庭も少なくないでしょう。
実際に中学受験に取り組んでいる3年間の家庭での生活などをお話します。
私立中学受験を親として協力した体験談
これは私の姉の家の場合の話です。
姉は二人の子供を私立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
おそらく多くの人が私立中学に行けば、大学まで行くことができるという風に見えるし思うかもしれませんね。
そしてこれまで頑張って来た厳しい勉強からも解放されるような気持ちにもなります。
ですが、大学が付いている付属の学校に行っても例えば、日大や東海大などいくつもの付属中学校や付属高校を持っている学校になると成績次第で大学に行かれないこともあります。
なので私立に行けば安全ということはありません
もちろん付属中学校・高校が1つか2つの学校は、そのまま大学まで上がれることがほとんどですが、これからの学生生活をどういう風に過ごしていきたいかということから見つけるのが重要だと思います
私立中学受験を体験して1番感じていることは
なんとなく入った私立中学の門は実はその後の大学までの道のりの入り口でもあるんだな、ということでした
中学受験の際の親の心得は
親の心得はもちろん全てにおいて塾が始まった時から経済面の家庭の事情が変わるということです
夏期講習などは、4年生、5年生、6年生と学年があがると6年生では、近辺の海外旅行にでも行かれるんじゃない?と思うくらいの金額がかかります。
そういった意味でも家計のかなりの部分を占めることになります。
- 塾にかかる金額がどんどん上がって行く
- 中学校に入学したらそれが大学までずっと続く
ということを視野に入れてみてください。
私が学生時代を送っていた頃は、おそらく国公立の学費はそれほど高額なものではありませんでした。
それが今では国公立大学でも年間授業料535,800円になっています
入学金は300,000円前後なので初年度では80~90万円ものお金が必要になります。
この先もこの金額は上がり続けるでしょうし、さらに私立大学の理系に行くことになると1年次に200万近い学費がかかります。
中学受験にお金は必須です
親の心得の一つとして暮らしを支える経済力はどのくらいあるのかを無視して突き進んではいけないと思います。
また中学受験は、なにかと親の出る場面が多いものです。
- 平日のお弁当作り
- 送迎
- 塾の面接
などもあります。
塾の面接だけではなく受験相談会や懇談会などもあります。
他の保護者の方は個人的な質問などにも塾に行って相談してもしています。
塾の先生の話を聞くと普通にしようとしている気持ちがぐらついて不安になるし、正直面倒なので行かなくて済むなら行きたくないのですが、そういうわけにもいきません。
全国テストでは行きたい学校名を書くので、その合否判定の結果からおおよそのことがわかります。
子供も6年になると、そういった進路のこともわかり自分が目指す学校が絞られてきます。
本人が行きたいと思っている学校が一番いい学校なのだというのが我が家の考え方です。
なので父親も時に駅まで迎えに行くこともありますし、勉強もわからないところを一緒に勉強します。
けれど、この学校がいいのでは、ということはいいませんでした。
あくまでも受験は本人主体で行うものだという考えでしたので、それも大事な親の心得ではないのかな?と思います
中学受験で母親が手伝いできること
母親がすることと言えばとても難しいことだけど平常心を保つことです。
長い受験生活の中には試験の結果が、連続して落ちてしまい下のクラスになってしまうことが否応なく起こります。
そんな時などは、どうしてもガミガミと言いたい気持ちになります。
それはもちろん成績が下がれば中学が遠くの存在になってしまうからです。
そこで厳しく怒ってしまうと逆に落ち込んでしまって頑張ろうという気持ちがなくなってしまうこともありますがそういう時こそ父親の出番です
様子を見ればあまり調子がいいとは言えない子供に『どこがわからなかったの?』と聞いてもらいます
そうすると、母親には言わないことを父親には言います。
そういう時は1度空気をチェンジして父親に話をしてもらっていました。
父親は結果だけ見て、ただ口やかましく叱りつけることはしません。
そして間違えたところを先にチェックさせて、これ全部わかるようになったらいいんじゃない?と軽く言います。
それで子供もここをすれば、成績が上がるかもしれないとそのやり方を試すようになります。
そしてそのやり方で成績が上がれば自分に自信がつきます。
なので母親は普段の生活をしっかりと支える、これで十分だと考えています。
さいごに
基本的に私立中学はその学校ごとに教科書がちがいますし、上の学年の教科書を使って先に勉強することもあります。
そして地元の公立中学校と圧倒的に違うのが、その学校の理事長や校長先生が学校に誇りを持っていることです。
なのでこれまで貫いてきた伝統に基づいて進みます
我が家の子供は2人とも別々の学校ですが長い歴史を持つ学校に通っています。
ですから本人達も自然と「この学校の生徒」という意識が生まれるようです。
それが本人達の自覚となり「学校に通わされている」ではなく「自分が通っている」という気持ちとなり、しっかりするのではないかなと思っています。