中学受験の国語の問題 塾なしでの進め方の教材選び
国語は自学自習が難しい教科です。
塾に通っていないお子さんが中学受験を目標に勉強する場合、学習方法に対する指導が受けられないので、ほうっておくと勉強の方法を間違えてしまいます。
また、問題集や参考書の当たりはずれも非常に大きい教科です。
よくない問題集を選ぶと、勉強方法までおかしな方向に誘導されてしまいます。
そこで今回は中学受験の国語の問題の塾なしでの進め方と、家庭学習に大切な教材選びについてお話したいと思います。
中学受験の国語の問題
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
最初に、国語という教科の中学受験の問題の特徴をお話します。
受験で出題される可能性がある単元は
- 漢字・語句
- 文法
- 説明的文章の読解
- 文学的文章の読解
ほぼこれらが大部分を占めています。
詩・短歌・俳句のような珍しい単元が毎年出題される中学もあるかもしれませんが、話が本題からそれてしまうので、いったん置いておきます。
文法は主語・述語、名詞・動詞などといった文節や単語にかかわる単元で、ふつう配点が高くありません
文法の配点が20点も30点もある入試問題を見たことはありませんし、出ても2点から5点ぐらいの間です
ですから結局、差がつくのは漢字・語句と読解が、いかに得点できるかに、かかってきます。
また読解を考えるうえで大切なのは読解問題は小2から高3までずっとやっていることが同じということです
実際、出ている問題も
- 理由を書きなさい
- 傍線部○○とはどういうことですか
など同じような趣旨の質問が、学年が上がっても繰り返されているわけですね。
読解の問題で難しい・簡単を分けるのは本文の内容なので、国語の受験勉強の方針は
- 漢字・語句をしっかり覚える
- 本文の内容がちゃんと理解できるようになる
ことになります。
ところが、塾に通わずに問題集を買い与えてひたすらやらせていると、この方針が崩れていってしまうことがあるのです。
中学受験の国語を塾なしで
中学受験の国語を塾なしで取り組む時の勉強方法と教材選びは、慎重に行うことが重要になってきます
例えば書きぬき問題ばかりやらされた子が文章の意味はわからないけど、それっぽい言葉を探して書くという練習を積み重ねていったせいで、本文を理解しようという方向性を完全に見失ってしまうことがあります。
塾なしで勉強を行っている場合、それが間違った勉強方法だったとしても気付きにくく、それを指摘してくれる先生も当然いません。
入試問題を作成する担当者は本文を理解しないと正解できない問題を毎年頑張って作るので、本文を理解せずに解くという方向性では必ず無理が出てきます。
高い偏差値を得るために難しい参考書を!なんていう必要は一切ありません。
難問の問題集を買い与えても、難しすぎて手を付けないままになってしまっては元も子もありませんから。
大切なのは正しい勉強方法で続けていくことなので、簡単な問題集でも的確に考えて正解すれば自信が付きます。
要は子供の学力を見極めてぴったり合う参考書で進めることが大事になってくる訳なんです
中学受験の国語の進め方の教材選び
では、中学受験の国語の進め方の教材選びに入りたいと思いますが、要注意の読解問題を中心に話を進めますね。
先ほどもお話しましたが、まず必要なものは国語辞典です。
本文の内容が理解できない、だから問題が解けないというときは、ほぼ確実に意味がわからない言葉がずらずら並んでいます。
そして意味がわからない言葉をほうってしまっていては、読解力を伸ばすことは難しいと思ってください。
- 分からない言葉が出てきたとき
- すぐ辞書に手を伸ばして
- 意味を調べ
- 覚えることができる
という学習環境は受験勉強をするうえで必須なので、それぐらい辞書は大切になってきます。
知らない言葉を覚えるということが国語の基本なのです
そこをすっ飛ばして問題だけ無理矢理解こうとするのでは、正しい勉強方法とはいえません。
そこを前提にした上で、これはいい教材なのかという視点で考えるとき、一番見なければいけないポイントは解説です。
ひどい教材になると、こんな解説が書いてあります
答え
悲しい
解説
タケシの気持ちを本文全体から読み取ろう。
解説というのは方法を説明するものなので最低でも次のレベルの解説が欲しいです。
32行目にタケシは必ずヒロキを笑顔にしたいと思ったと書いてある。
そして47行目にはヒロキはにこりともせず去っていったと書いてある。
この二つの情報を合わせて考えよう。
これは問題を解くために必要な情報がどこに書いてあるのかを示しているので、国語の問題集の中では、だいぶマシな解説です。
ですが、文章が変わっても通用するやり方が書いてあるわけではありません。
いい参考書というのはその問題の解き方だけでなく他の問題にも応用できる考え方が掲載されている教材で例えばこんな感じです
32行目にタケシは必ずヒロキを笑顔にしたいと思ったと書いてある。
これは登場人物の目的が書いてあるところだ。
登場人物の目的は問題を解く際に重要な手がかりになるので、見つけたときは線を引いておこう
こういった説明があれば、塾なしで勉強をしている子供にも
- 何が大事なのか
- 次から何に気をつければいいのか
ということが学べます。
塾に通っていない子が自分で勉強する場合は、説明と解説をしっかりチェックして文章が変わっても通用する方が勉強できる教材を選んで進めることが大切です
私の子供も実際使っていましたが、わかりやすい解説と問題量が豊富なのはこちらでした。
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お値段は高めなんですが、その分ほぼすべての単元が集約されていて基礎から発展問題までカバーしているので、これ1冊で参考書はじゅうぶん補えると思います
中身はカラー印刷なのでパッと見ると親しみやすい感じなのですが字が小さいので直接書き込むのはおすすめできません。
書き込めなくもないけど、目が悪くなりそう・・
(;´∀`)
我が家は拡大コピーをして子供に渡していたので、コピー機を使えば字の小ささは問題なかったです。
自由自在シリーズは算数も解説がしっかりしているのでとても重宝していました。
まとめ
国語は勉強の難しい教科ですが、正しい勉強方法を身に付ければ、高3までそのままのやり方が通用します。
・漢字や語句の知識をおろそかにせず辞書を用意する
・読解は解説の良し悪しを見て教材を選ぶ
解説の良くない問題集を片手に何が大切なのかもわからないまま、ひたすら問題を解き続ける・・そんな勉強方法になってはかわいそうですから問題集や参考書を選ぶときは、ぜひ質の良いものを選んであげてくださいね。
(`・ω・´)ゞ