小学生の作文の宿題に親の添削はどうする?手直しの方法は?
春休みや夏休みなどの長期の休みには必ず小学生の宿題として出てきて、だいたい最後まで手つかずで残るのが作文ですよね。
子供にとって何かを思いつき、その何かを言葉にすることはとても難しくて、いつまでもできずにいることが苦手意識となってしまいます。
作文が残っている子供を見て、全然進んでいないことに気が付いた親は、なにかと気になり始めます。
今回は小学生の作文の宿題に親が添削したり手直しするのは必要かどうかや、その方法などについてお話します。
小学生の作文の宿題
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
小学生の春休み・夏休みなどの長期の休みにはもちろん、週末の土日の宿題にも作文がよくでますよね
今年2019年のゴールデンウィークは10連休ですからここでも作文や日記の宿題は出される可能性は高いですね
作文が得意なお子さんなら良いのですが、苦手な子となると原稿用紙1枚・日記1ページを書くことがとても苦痛です。
現代の言葉の伝達の上手さは
- とにかく短い
- 早く読めること
が要求され、修飾語などは必要なく要点だけが相手に伝わればいい風潮のような気がしませんか?
たまにTwitterを見ていると『こんな短文で面白いことが浮かぶなあ』とこちらが感心するほど、言葉は少なくても要点をしっかり捉えているツイートを見かけることがあります。
小学生でもスマホを持っている子は、ラインなどで友達とやり取りをする時は、どうしても短文で相手に伝えることが多くなってしまいます。
スマホを持っていない子でも親御さんのスマホを使うことは、ひんぱんにありますよね。
そうした中で作文の宿題が出されると言いたいことや書きたい事がほんの数行しか思い浮かばないという状態になってしまうのも納得です
小学生の子供にとって400字詰め原稿用紙や日記帳を文字で埋めることは、とても難しいことです。
学校では宿題として作文を出しますが、先生が直接どういう風に言葉を繋げていけばいいのかという点は、教えてはくれません。
そもそもの国語の授業での作文の書き方も『好きなように書きなさい』と指導する先生が多く、授業中に書けなかったものは宿題になって持ち帰ってくるのがほとんどです。
ですからひたすら原稿用紙などのマスを埋めるために子供達は、必死に言葉を探しながら書きます。
そうなると、支離滅裂なよくわからない文章ができあがってしまうものです。
それをさりげなくでも見てしまうと、どうしても気になる箇所が目について『ここはこうしたほうがいい』とつい口を出したくなってしまうのは私だけではないと思います。
小学生の作文の添削は?
子供の書いている作文があまり上手じゃないな・・と思った時つい添削をしたくなりますよね?
以前先生が学級懇談の時に『ゴールデンウィークや夏休みの日記や作文だけ、急に上手になるお子さんがいます』と言っていて、手直しを手伝っている保護者達は『あ・・我が家の事だ』みたいな感じになったことがありました。
でも先生は『学校では細かいところまで見る時間がないので、親御さんが添削できるのなら、むしろドンドンして作文指導をしてあげてください』と言っていました。
学校の先生は、普段から子供がいろいろな場面で書いた文章に触れています。
それが自宅での宿題になったとたんにまるで別人になったかのような整った文章の作文に変わるのをみれば、親が手直ししたということはすぐにわかってしまいます。
だからどうこう、という訳ではないので親が見て直した方がいいと思ったらした方が良いと思います
我が家の話なんですが、下の子は壊滅的に国語が苦手で作文もびっくりするぐらい下手だったのですが、低学年の1・2年生のうちは
- 漢字があっているか
- 字をきれいに書いているか
ぐらいの修正にとどめていました。
本当はバンバン直したかったけど(。-∀-)
手直しをしなかった理由は『ここはこうしたらいいよ』と言っても、本人には『なんでそうしたらいいのか?』がまっったく分かってなかったからなんです。
こうすればいいと言っても本人が理解できてないため、結局お母さんに言われたから直している・・という状態にしかならず身につかないと思ったからでした。
だからと言って『ここちょっと変じゃない?』と、はっきり言ってしまうと、やる気をなくしてしまうので低学年のうちは、泣く泣く手出しをしませんでした。
作文の添削方法
小学3年生になる頃には中学受験を意識していましたので作文の添削方法として
- 文章として成立しているか
- 文法が合っているか
- 接続詞を間違えていないか
などを見ながら文章も一字一句、手直しするようになりました。
まず、国語の文章問題を解いているかのように『この文章からこの文章に続いて書いているけれど、そのどうしてそう続くと思う?』という感じにたずねました。
そしてもう一度自分の書いた作文を読み直します
そこでおそらく本人としては『ちょっと違ったかな』くらいの気持ちは生まれます。
その『ちょっと』というのは、作文という課題にどうやって書いたらいいかを教わってこないまま書いているので、あっているのか、あっていないのか、わからないという子供の正直な気持ちから生まれる『ちょっと』です。
1つの文章と、もう1つの文章をどうやって足していくかこれは接続詞が正しく使われないと成立しません
そういったことがわからない低学年のあいだは、文章のつなぎの部分に気を付けて文を一緒に組み立ててあげると、文章は本人の書いたままで自然な形に整います。
まとめ
大人がみれば、とても幼稚でついつい手直ししたい気持ちになる子供の作文です。
でも本当はその中にその子の言いたい本当の気持ちが含まれているということも忘れないでください。
いきなり作文を見て『なんでこれしか書けないの?』とか『なんでこんななの?』と先に言ってしまえば、子供はどうやって書いたらいいのかわからなくなり、さらに次に書いた文章も違うからと書き直させられるのではと不安になります。
手直しは、あくまで手直しなので、文章そのものを変えてしまっては、それはお母さんの作文になってしまいます。
作文が上手くなるには『あなたは、どう思った?』『あなたならどうする?』とお子さん側に答えを求めることを日々重ねていくことです。
するとだんだんに作文も自分の思っていることがしっかりと書かれているものに変わっていきます。
それまでは、あくまで誤字や明らかに違うことの添削で十分ではないかと思います。
(`・ω・´)ゞ