中学受験 関西圏の統一日や午後入試ってなに? 願書提出はどうする
1990年代に大学受験を経験している親御さんが、現在小学生世代のお子さんを持ちだとすると、その親御さん方が大学受験をした1990年代の受験生は約300万人だそうです。
そして現在のお子さんの受験生は約100万人です。
ということは、いっけん私立中学にも比較的入りやすいのではないかと頭に浮かびませんか。
実はその逆で、少子化により子どもの人数が少なくなった現在では、1人の子どもに十分な教育を受けさせてあげたいという親御さんが当時に比べかなり増えています。
首都圏や関西などの私立中学が多い地域では、特にその傾向が強いかもしれませんね。
今回は中学受験における関西圏での統一日、午後入試についてと願書提出のお話をしたいと思います。
中学受験 関西圏の統一日
これは私の姉の家の場合の話です。
姉は子供を二人とも日能研に通わせ現在は私立中高一貫校に通わせています。
関西圏での私立中学の数は、首都圏に比べると少ないかもしれませんが、それでも全国的に見ると多い地域なので、競争して中学に入るといった意味では同じかもしれません。
この中学校に入ると将来はこのあたりの大学に入れるだろう、といった私立中学同士の順位が比較的決まっているのが関西の特徴かもしれませんね。
ですがここ数年、中学受験の形態も大きな変化が訪れています。
まず関西圏の中学受験には入試の解禁日の日が統一して設定されています
毎年大学センター入試と同じ日が中学入試の統一日になっていて、そこから一週間ほど入試が集中して実施されます。
ちなみに2019年は1月19日(土)が関西圏の中学入試の統一日でしたが、同日に大学センター入試が行われていました。
ですから関西地区では
- 上の子が大学のセンター入試
- 下の子が中学受験
で家庭内がてんやわんや・・という話もよく聞きます。(実際私のママ友も今年がそうでした)
入試日が密集していますから、うまくスケジュールを組まなければ複数ある中学の試験を受けることができなくなってしうことも考えられます
例えば親子面接や個人面接がある学校の場合は
- 試験の後にそのまま面接になるのか
- または日にちが別の日になるのか
ということでも変わってきます。
我が家の下の子の受験した中学は2日目がありましたので、それだけで受験できる学校が減ってしまうということがありました。
関西圏の中学受験の午後入試
近年、私立中学側も人数の確保とレベルの高いお子さんを入学させるために午後からの入試も設定されるようになってきました
ちなみに2019年に関西圏で中学入試を実施した143校のうち、午後入試を行った学校は全体の半分以上あったようです。
開始時間は、午前に入試を受けてくるお子さんに配慮しているのでしょう、遅めの設定で大体15:00くらいです。
午後から受験の場合は、ほとんどが2教科受験で算数と国語だけになります。
基本的に6年生までに勉強しなくてはならない教科は
- 男の子が算数・国語・理科の3科目
- 女の子が算数・国語・理科・社会の4科目
となっています。
2教科ですと圧倒的に有利だと思われるかもしれませんが、実際には算数と国語の難易度があがっていきますから、少しの取りこぼしも命取りになってきます。
4教科あれば、じゃっかん苦手だと思っている教科も得意科目でカバーできますが、2教科だとそれも難しくなってきます。
さらに午前中に子どもの精一杯の力を出し尽くしていますから午後までその緊張感や体力が持つかも心配になってきます
私が知っている限りですが、午前中に灘中の受験、そして午後から西大和の受験という日程がありました。
灘中は兵庫県、西大和は奈良県です。
灘中は、全国に名前が知られた名門校ですが、西大和もかなりの進学校です。
午前入試・午後入試の2校とも、受験できる偏差値もあり、A判定が出ているから大丈夫だと思うかもしれませんが実際同日に同じくらいの偏差値の学校の受験が重なったりすると数日前から天候や移動手段なども含めて心配は尽きません
精神的にも体力的にも子どもにとってはかなり消耗してしまいます。
移動する距離が、どのくらい子どもの体に負担になるかも考慮して、別の日にある受験も含めて検討することが大事かなと思います。
中学受験の願書提出
関西圏では短期間に入試が集中して行われますから、やはり不安で中学受験も何校も受けようと願書を提出すれば、それだけでもかなりの金額になりますね。
私立中学1校あたりの受験料は、およそ2~3万円です。
いくらA判定が出ていているといっても不安はつきないので、3~4校くらいは押さえたいところですよね。
3~4校に出願した場合、願書を出した学校の受験料は、受験してもしなくても残念ながら戻ってきません。
4つも出願すると、それだけですごい金額になりますが、受験料は戻らないけど受験のための準備という捉え方になります。
そして払い込んでしまった学費は、入学していないのであれば戻って来るという考え方になります。
受験料が高いから『1校やめたら』と子供さんにいうのは、なかなか難しいことですからここはその子の将来のために投資すると思って後悔のないようにスケジュールを組んで出願してくださいね
まとめ
大きな都市部などでは少子化で、私立中学も減っていくのではないかと思うこともあるかもしれませんが、私立中学に進学するお子さんは減少していません。
それは家庭での経済的な教育費の負担が1人分になることで、思い切って使えるということもあるからだと思います。
ですから全体の人数は、減っていく一方の子どもの人数ですが、こういった私立中学に向けての受験を希望する人は、逆に多くなっていっています。
とはいっても中学校側も子供を集めることに必死ですから、午後入試や複数回受験などは時代の流れとして当然なのかもしれませんね。
悔いの残らないように頑張ってくださいね。
(`・ω・´)ゞ