中学受験の理科の勉強法 てこなどの計算問題や植物などの暗記法
我が家の子供2人も中学受験経験者ですが、理科は勉強方法が多岐にわたるため苦労した記憶があります。
また成績が安定しないお子さんが多いことも理科の特徴ではないでしょうか。
対策が難しい科目ではありますが、得意科目にすることが出来たらお子様の強みになります。
今回は中学受験の理科についての勉強法を、てこなどの計算問題と植物などの暗記問題に分けてお話していきます。
中学受験の理科の勉強法
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
多くのお子さんは中学受験用の理科を小学4~5年生から習い始めると思います。
中学受験の理科は
- てこの原理のような計算分野
- 生物のような暗記分野
と別れており、同じ理科であるのに得意不得意が分かれやすい教科なので勉強方法が変わってきます
そのため模試の偏差値が一番変動しやすい科目ではないでしょうか。
我が家の下の子も模試の偏差値は4教科の中で最も安定せず、偏差値5〜7は簡単に変動していました。
また、ほとんどのお子さんは理科の中でも計算問題か暗記問題のどちらかが得意といったパターンが多いのでは、と思います。
我が家の下の子は見事に、このパターンにはまっていたので、計算問題が多く出題される模試の成績は良かったけれど暗記問題が多い時の成績は下がっていました。
受験校によっては
- 国算の点数割合が高く
- 理社の配点が低い
といったパターンもあるため国語算数に力を注ぎたい、と考えている親御さんもいるかと思います。
ただ理科は得意不得意が分かれるからこそ確実に安定して成績をとることが出来れば大きな強みになりやすいです
そのため受験において、理科は意外とキーの教科になります。
以下では理科の勉強方法について、計算分野と暗記分野に分けてご説明したいと思います。
中学受験の理科のてこなどの計算問題
中学受験の理科でてこなどの計算問題は基礎が何よりも重要です
我が家の下の子も、てこの問題は得意ではあったのですが、何度も何度も基礎問題を解いていました。
応用問題は基礎問題を組み合わせたパズルなので模試のときに応用問題を目の当たりにしても、ピースの1つ1つが分かっていれば解くことが出来るのです
ここで理科の計算問題で代表的なてこの問題を例にあげて説明します。
てこの原理に関する問題は支点・力点・作用点が組み合わさったものです。
長さ30cm、重さ100gの棒の左端を支点で支え
右端をばねばかりで吊り下げ支点から12cmの
ところに100gのおもりをつるしました。
棒が水平になるようにしたとき
ばねばかりが示した値は何gですか。
という問題があったとします。
ここでは、ばねばかりが示した値を□とします。
この場合は
②支点を軸にして下に働く力(おもり+棒)と上に働く力(ばねばかり)は同じ、ということが前提としてあります
③そのため、15×100+12×100=30×□という式ができます。
④これを解くと、答えは90gとなります。
てこの問題をはじめとした計算問題は、難しく感じるお子様が多い傾向にあると思います。
ただ先ほどの問題は
- 棒の重さは棒中心部にかかること
- 上向きと下向きの力はつりあう
ということがわかっていれば解くことができるのです。
実はてこの原理をはじめとした計算分野は基礎が複数組み合わさった内容になっています
また計算問題が苦手なお子さんの中には、より難しい問題が解けるようになるために応用問題にどんどん手を伸ばしがちです。
基礎を、おろそかにしていては、いつまでたっても応用問題は解けるようにはなりません。
我が子を見ていて思ったのですが、やはり算数が得意な子は計算問題が得意な傾向にあると感じます。
もし算数が得意で理科の計算問題が苦手なお子様がいらっしゃったら、算数の勉強の要領で計算問題に取り組んでみるのも良いかなと思います。
中学受験の理科の植物などの暗記問題
中学受験の理科で植物や生物などの問題に代表されるような暗記分野に関しては、繰り返し問題を解くことに限ると思います
暗記分野の勉強方法は
- ノートにまとめて書いて覚える
- 単語帳を使って覚える
など、お子様によって覚えやすい方法がそれぞれ違うと思います。
ただ私の考えですが、インプットばかりでは実際に覚えたかどうかを自分自身で知ることは難しいのではないかなと思います。
我が子は単語カードに穴埋め式で問題を書いて、繰り返し問題を解いていました
例えばカード表面に
葉っぱの裏側には①があり
昼間に水蒸気を出す働きを②という。
また日光を浴びて
①から取り入れた③と
根から吸収した水分により
④と⑤を生み出す働きを⑥という
という問題を書きます。
そして裏側には
①気孔
②蒸散
③二酸化炭素
④デンプン
⑤酸素
⑥光合成
といった感じで記載します。
また植物の問題では花の図を示して「おしべや雌しべがどこにあるか」という問題も出されたので、その対策として単語帳に図を描いた問題も記載していました。
暗記問題については根を詰めて解くと疲れてしまうので、他の勉強科目の合間や隙間時間を見つけて繰り返し解いていました。
暗記問題は覚えたが勝ち、なところがあるので確実に点が取れる分野ですし試験では基本問題の位置付けで出題されることが多い傾向にあります
確実に解けるように何度も繰り返し反復することがポイントになりますね。
まとめ
理科は計算分野と暗記分野の2つに分かれます。
両者の問題のテイストは大きく異なりますが、同じ問題を反復するということは共通しています。
また我が子の友達を見ていて思うことは、理科が得意なお子さんは全体的に成績も良いという印象があります。
おそらく理科は計算・暗記だけでなく、最近ではリード文形式といった問題のイントロダクション部分で理科の知識を問う長文問題を出題する学校もあり、読解力も求められているのではないでしょうか。
つまり全てにおいて満遍なく力をつける必要があるということなんですね。
逆に理科の勉強をすることで他の科目の勉強のコツもつかむことが出来るかもしれません。
たくさんの問題を解いて、実力を伸ばすことが出来るよう応援しています。
(`・ω・´)ゞ