中学受験の6年生がやる気がない・だらだら勉強する時その気にさせるには?
受験まで1年もないと思うか、それともまだ半年以上あると思うか、それは子どもの気持ちも親御さんの思いもそれぞれが違う捉え方をしていると思います。
大人からするとまだ12歳の子供です。
その年齢で中学受験の大変さをこんこんと子どもに言って聞かせてみても、よほど大人びたしっかりした子どもさんでない限り、結局のところ深くは理解できないまま進んで行くことも多いものです。
今回は、中学受験の6年生がやる気がない時やだらだら勉強する時にその気にさせるにはどうすればいいかについてお話します。
中学受験の6年生がやる気がない
これは私の姉の家の場合の話です。
姉は子供を二人とも日能研に通わせ現在は私立中高一貫校に通わせています。
どのお宅でも、叱られて風当たりが強いのは第一子のお子さんではありませんか?
まして第一子は、そのご家庭で初めて体験する中学受験です。
親御さん方もこれでいいという確固たる思いもないままに、ただ子どもに『勉強しなさい』と言ってしまうこともあるかと思います。
我が家の上の子も同じでした。
最終的に第一志望の私立中学に合格することはできましたが、ひたすら真面目で一生懸命に勉強に取り組んでいたかといえば、それは全く違います
6年生になってある程度の問題が初めて受ける問題ではなくなった頃から「ぼんやり」としたやる気のなさは始まりました
そこには、一度解いたことがある問題という気持ちのゆるみからでした。
ところが家の中で勉強している時は、なんとなく一生懸命にやっているように見えるのです。
本人も分厚いテキストのファイルを持ちあげながら問題を解いています。
なのにどうして同じような問題で間違えたり、頑張っているように見えるけれど思ったように成績が上がって行かないのか・・
親である私も、とても焦ったことがありました。
中学受験に向けてだらだら勉強
本当に集中している時は、誰かから話しかけられたり、他のことに気をとられるということがありません。
ある時私は、問題を解いている上の子の姿を偶然目にすることがありました。
それは、下の子を習い事に連れて行って、用事をしに自宅に帰ってきた時です。
我が家はリビングのドアがガラスになっているので中の様子を簡単に見ることができます。
そこでしばらく長女の様子を見ていました。
すると1問解いたと思ったら、ぼーっとした時間があり、また1問解いたと思ったらぼーっとした時間があり、とそんな繰り返しで時間が過ぎていきました。
これでは集中力というよりも、だらだらとしているだけで勉強そのものをしていないのと同じです
当然、塾の成績が飛躍的に上がるわけもなく、塾に入った時からそれほど成績が上がったという感じもありませんでした。
理解力の速さというものは、その子の持っているセンスの部分も大きいかもしれませんが集中力は気持ち次第のところがあると思います。
我が子は集中力が欠如しているのだと思いました
なので我が家で考えた『これからの方針』として
- しなければならないことは、絶対にするということ
- それ以外は本人がやる気になって次に進みたいと思った時だけ
ということにしました。
もちろん、絶対しなくてはいけない課題ができていなければ、かなりの圧力を本人にかけます。
ですが集中力がきれたままで、机で勉強してもその効果は見込めないものです
皆が皆、親や先生に勉強するように圧力をかけられて、集中力が出て勉強できるとしたら、おそらく偏差値など学校の成績のレベルなどという考え方すらなくなってしまいますよね。
子どもは出来ない時に悩むことよりも、1度できたことに対し慢心してその問題をおろそかにする傾向があるのではないかと思います。
その後、同じ問題がやってきた時には忘れてしまって解けずどんどんスランプに陥っていきます。
本人にとっても早く取り戻さなければという焦りが生じます。
そうなると最初のうちは取り戻そうと本人も努力します。
ですが6年生ともなるとやらなければならない課題が次々と出されて結局問題を解けないままにして進んでいってしまうことも多いのではないでしょうか
そしてできないことで落ち込み、やる気が減っていくという悪循環に陥ることもあるのです。
中学受験の勉強をその気にさせるには
中学受験の勉強をするにあたって、その気にさせるには問題が解ける達成感を与えてあげることではないかと思います。
達成感が次へのヤル気や意欲につながるという訳です
これは父親が自分の勉強法としてやっていたことだと、子供にやり方を教えていたことがあります。
それはカリキュラムのテキストでも模試でも問題をする時に、間違えた問題に☆をつけます。
そしてもう一度やり返した時にもまた間違えた問題に☆をつけます。
この時、最初の時と違うところを間違えることもありますが、それも同じように☆をつけていきます。
そして3回目に入った問題で3つの☆がついてしまったことろだけを集中してやりなおします
そして他の☆のついたところもおさらいをして最後に仕上げをするというやりかたです。
できればその☆のついている問題だけを集めたノートを作るとより分かりやすく理解度も増します。
それで次のテストで全てが完璧に解けることはありませんが正解の比率がかなり上がっていくので、お子さんのやる気に繋がっていくかもしれません
頑張っているのになかなか成績があがらない、という時期が続くとどうしてもやる気そのものが弱くなってしまいます。
でもまだ小学生ですから、自分がやる気がでなくても成績が上がらなくても、子ども本人が思いつく限りで試してみて効果が出ない事は当たり前なのです
最初から勉強が得意なら塾に行く必要さえありません。
みんなが同じだけ勉強ができるわけでも、同じだけ集中力を持っているわけでもありません。
様子を見て、その子の集中力が続く範囲のところで終わらせることも時には必要かなと思います。
まとめ
勉強している姿をみれば、親御さんは安心しますよね。
ですが、それが身についているかというとまた別問題となります。
まず最初にお子さんがどれくらい頑張れるのかを把握するところから始めてください。
そしてより高い偏差値の学校を目指すのであれば、少しずつ集中する時間を伸ばしていくようにしてみてはいかがでしょうか。
そのためには勉強に対して関心を向けることが大事です。
問題が解ける達成感は次の問題への意欲に繋がりますから、大切なのは子どもに勉強を「わからせてあげる」ことではないかな、と思います。
あなたのお子様が笑顔で中学受験を終えることができるよう応援しています。
(`・ω・´)ゞ