中学受験の模試はA判定なのに過去問が解けない・合格最低点に届かない時
6年生になると、これまで頑張って来た勉強の総まとめと言わんばかりに模試もより実践的になります
またカリテもカリキュラムそのものが受験問題を引用して、子どもたちが間違えるかもしれないと予想されるひねった問題ばかりになってきます。
そんな日々が続き勉強も休まずしっかりと頑張っているのに、どういうわけか過去問に挑戦するとできないということも起こり得ます。
子どもにとって、この時期にできない問題があるくらい気持ちが追い詰められることはありません。
今回は、中学受験の模試はA判定なのに過去問が解けない・合格最低点に届かない時などについてお話します。
中学受験の模試はa判定
これは私の姉の家の場合の話です。
姉は子供を二人とも日能研に通わせ現在は私立中高一貫校に通わせています。
模試では常に合格ラインに届きA判定というお子さんは、6年生の間に挫折とまではいかなくとも、本人が悩み必死になるという気持ちが希薄になるのは事実としてあるのではないでしょうか。
本人が真剣に勉強している姿を見ないと、親としては焦ってつい『勉強しなさい』と言ってしまいがちですよね。
なので模試の結果を持って帰ってきた時に、ここぞとばかり『ほら勉強していないから』と私も言っていました。
模試を毎週のように受けていくのは試験という特別な環境で、どれだけ自分自身の力を出すことができるかの訓練のためでもありますね
模試を受け続けて様々な種類の特殊な問題に遭遇することで、より難しい問題が本番の時に自分の前に来た時にも、慌てず自分のペースで力を出し切れる練習でもあります。
模試は、塾側が生徒にとって間違えやすい問題を重点的に作っています。
さらには、自分が第一志望としている学校の問題ばかりを出題しているわけではありません。
偏差値は、その模試それぞれでも、模試を受ける人数によってもかなりの違いがあります。
ネットなどに掲載されている偏差値でも例えば、同じ灘中でも幅が大きい時には10くらいの変動があります。
ですが親として一番信頼しているのは、子供が受けて来た模試の偏差値なのですよね。
それを模試の時に一番上の偏差値(A判定)に到達しているから、どんな問題が来ても大丈夫と思ってしまうのは、親御さんだけだったりします
模試には、全国各地の私立中学で出題された過去の問題が含まれていますから、それが第一志望の学校の問題の傾向と同じようなものかどうかでも違いが出てきます。
中学受験の過去問が解けない
過去問と言えば、赤本に代表されるような過去の問題集があります。
模試の時、子どもは見たこともないような問題がでれば間違えてしまいますしまた逆に出来たからといって過去問も大丈夫とはいかないものです
塾によっては、過去問を先生がプリントとして用意し難しい問題に特化して取り組む場合があります。
そうやってその学校が出題しやすいところを重点的に勉強していきます。
秋からの塾では、志望校に合わせた過去問を使った勉強が中心となりますから過去問が完全にマスターできるようになってくるのはその頃からです
まだ模試での結果が安定していない時期に、第一志望の過去問を解こうとしても解けないし、間違えてしまうことは起こります。
現在の時点では過去問ができるかどうかよりも、様々なパターンの難しい出題もあるということを意識しながら問題をより多く解けるようにしておく方が良いと思います。
おそらく過去問が解けないと不安になる親御さんがみているところは、その私立中学の一番難解な問題かもしれません。
そんな問題を受験生に出題し、この問題が解ければ受験する学校が「生徒として来て欲しい」と思っている問題です。
それだけ難しいことではありますがそういった問題は通常のカリキュラムが終了したあとに解けるようになれば良いのです
それまではたくさんの数をこなして様々な問題から学ぶことで、過去問もより解きやすくなっているはずですよ。
中学受験の過去問が合格最低点に届かない
模試と過去問の目的が違うとはいえ、第1志望校の過去問をしたら合格最低点に届かないと親としては不安になりますよね。
合格最低点は、あくまで目安です
もちろんそれより上の点数を取れることが、より合格に近づくためには必要です。
ですが学校側もその年によって問題が難しいものだったり、簡単なものだったりと変化します。
それも過去問を数年分解いてみると分かることですが難化の次には易化というようにジグザグしていることも多くあります。
だからといって今年は難しい年だったから、次はそれほど頑張らなくてもいいということでは、もちろんありません。
その中でも合格できる人数は決まっているのですから、1点でも多くの点数を取っておくことは非常に大事です。
受験の前に入学希望者数が確定すると公表されます
そしてその年の倍率なども発表されます。
その時に倍率が例年よりも高い場合はたくさん入試にやってくるということですから、学校側も難しい問題を出題する傾向があります
そうでなければ、点数をつけても定員以上に生徒がふえてしまいます。
関西での倍率は、ほとんどが2~3倍の間を推移しています。
この数字は、一見すると合格することがそれほど大変ではないような感覚を起こさせます。
ですがほとんど同じような成績を取りながら受験まできた他のお子さんたちと一緒に試験を受けるわけですから1つの問題を間違えただけで大変なことになってしまう可能性もある訳なんです
難しい問題に目が向きがちですが、算数の計算問題や国語の漢字など、子ども本人が『ここは大丈夫』と思っているところもスルーせず
- 基本に忠実に
- 無駄なミスをしないように
- できる問題は確実に得点する
ことができるように意識にいれておく必要があると思います。
まとめ
ここまで頑張って来て、模試でも合格ラインに乗り、過去問も他のお子さんよりたくさん解いてきたとします。
そんな自分の自信につながるような毎日を過ごして当日を迎えると、より緊張を押さえることができるのは事実です。
試験が始まってしまえばあっという間ですが、その時に帰りを待つ親御さんにとっては、とてつもなく長い時間です。
今は先が見えなくて不安な気持ちかもしれませんが、勉強の成果の1つ1つが繋がってくるのは、あと少しです。
頑張って!
(`・ω・´)ゞ