中学受験の願書の志望理由書 子供本人の書き方と例文は
中学受験の願書に志望動機や理由を書いて提出する中学校がありますね。
我が家でもそうでしたが親子そろって『うーん』と頭を抱えてしまうご家庭は多いのではないでしょうか。
読書感想文でも受験作文でも、学校に提出する作文って「こういう感じのものをお願いします」というサンプルが届かないので非常に書きづらいんですよね。
そこで今回は、中学受験の願書の志望理由書での子供本人の書き方と例文についてお話したいと思います。
中学受験願書の志望理由を子供本人が書く場合
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
中学受験の願書の志望理由に限ったことでもないのですが、子供本人が作文を書く時には
- 誰が
- 何の目的で
- 読む文章なのか
を考えて書くことが何よりも大切になってきます。
中学校側が志望理由を書かせるには
- 入学後にちゃんと勉強する気があるのか
- 数ある学校からこの中学校を選ぶ理由は
などのような目的もあります。
とくに私立中学の場合は、学校の特色を全面に押し出している場合があります。
そういう学校の場合、本当にこの学校の特色を理解していますか、という確認の意味も込められていると思ってよいと思います。
ですから志望理由の作文においては真面目に勉強します・中学校の特徴もよくわかっています、といったことを伝えることを目標にするとよいでしょう
中学校の特徴というのは
- 英語教育に重点を置き留学制度のある中学校
- スポーツが強く毎年全国大会に出場している中学校
- 他の学校にはあまりない設備を保有している中学校
など、学校によりそれぞれです。
特徴をうまく反映しながら志望理由を書けるようにするとよいですね。
中学受験願書の志望理由の書き方
普通、文章というのは相手に何かを伝えるために書きます。
中学入試の願書の志望理由書の場合、言葉を受け取る相手がはっきりわかっています。
その相手は志望校の先生です。
志望理由を書いてください、というような場合は人柄を見るためのものでもありますから、この場合は真面目な印象を与えることが大切になってきます
以前、我が子の同級生の男の子が塾で、志望理由の下書きをした時に
『勉強なんて嫌い。できればやりたくない』
みたいな作文を書いてしまい塾の先生に怒られていた、と家に帰って報告してきたことがありました。
素直と言えば素直なのでしょうが、誰に向かってどんな言葉を届けるのかを分かっていないと、いい文にはならないという例ですね。
(;´∀`)
志望校の先生に向かって、自分は授業や学校生活に真面目に取り組む人間です、と伝えるために作文を書くんだということがわかっていれば、ずっと書きやすくなると思います。
書き方のポイント
志望理由を書く目的がわかっていれば、内容の方向性は定まります。
文章には内容と形式がありますので、形式を決めておけばさらに書きやすくなると思います
入試作文の基本形は3段落構成です。
次のような段落構成になります。
□結論、意見(2~3行)
□根拠になる体験談
□まとめ(2~4行)
たとえば志望理由の場合、次のような感じです。
- 【結論】その中学校を志望する理由
- 【体験談】オープンスクールなどの体験談
- 【まとめ】入学後に頑張りたいこと
400字程度であれば、体験談をできるだけ詳しく書けばこれで字数が埋まります。
400字の課題で原稿用紙が埋まらない場合はいつ・どこで・なぜ、などの重要な情報が飛ばされている可能性が高いです
800字を超えるような長い作文の場合は、似たような体験談を二つにして4段落構成にしてもいいと思います。
あるいは、志望する理由を複数用意しても構いません。
- 【結論】志望理由A
- 【体験談】志望理由Aの根拠になる体験談
- 【結論】志望理由B
- 【体験談】志望理由Bの根拠になる体験談
- 【まとめ】入学後に頑張りたいこと
こんな感じですね。
願書の志望理由書を子供本人が書く時の方向性として
- 内容の方向性を相手に合わせて考える
- 形式をしっかり決めておく
という、この2つができれば、だいぶ書きやすくなると思いますよ。
中学受験願書の志望理由書の例文
では中学受験の願書に書く志望理由の例文を考えてみましょう。
志望校が勉強を重視する進学校だとします。
すると、志望理由には勉強の話を盛り込む必要があります。
私が○○中学を志望する理由は二つあります。
まず、授業中の雰囲気がとてもよいということです。
私の知り合いに○○さんという先輩がいます。
近所に住んでいて、小さなころからお世話になっている方です。
この方が○○中学校に通っているので、ときどき○○中学校についてのお話を伺っていました。
○○さんのお話では、○○中学校では授業中に私語をしている生徒はほとんどいないため、授業に集中しやすいとのことでした。
それを聞いて私は「えっ、そんな学校があるんだ」ととてもびっくりしました。
そして、そんな学校で勉強できたら気持ちいいだろうなあと思いました。
その話を両親に何気なく伝えてみたら「じゃあ、受験してみたらいいんじゃない?」と言われてまたびっくりしました。
私も○○中学校に通うことができるかもしれないと思ったとき、目からうろこが落ちた気分でした。
ぜひ○○中学校に通って、気持ちのいい勉強をしたいという思いが湧いてきました。
もう一つは図書室の充実です。
オープンキャンパスで○○中学校を訪問したとき、幸運にも図書室を見せてもらうことができました。
そして本棚に並んでいる本が本当に充実していることに驚きました。
特に目を引いたのは、奥の方にあった棚です。
私が関心のある歴史の本がたくさん並んでいました。
小学校の図書室では織田信長について調べようと思っても、織田信長の伝記ぐらいしか本がありません。
しかし、○○中学校の図書室には、本能寺の変や姉川の戦いなどといった織田信長にとって重要な合戦について書いてある本が並べられていました。
もっと知識を得たいという願いに応えてくれる、すごい図書室だと思って感動しました。
こんな図書室が学校にあれば、勉強で気になったことをたくさん調べられると思いました。
勉強するならぜひ○○中学校で勉強したいと思いました。
このように、○○中学校には勉強をするために大切な環境が整っています。
○○中学校に入ったら、この素晴らしい環境の中で色々な勉強に取り組んでいきたいと思います。
例文としてはちょっと優等生すぎかもしれませんが、理屈としてはこんな感じです。
書いていることを解説すると
・先輩
・図書室
の話は字数稼ぎです。
字数稼ぎについては他にも
- ○○中学を卒業した父
- オープンキャンパスで出会った在学生
- オープンキャンパスで目撃した光景
などを書きつつ、実際にあったことを書き連ねて字数を稼げばよいわけです。
スポーツが強い学校ならスポーツの話題ができるネタを選ぶとよいですし、留学制度のある学校なら外国語の勉強を頑張りたいと思ったきっかけなども話題にできると思います。
まとめ
志望理由の文は、真面目に頑張りますということと、中学校のことをちゃんと調べましたということが伝わればそれでOKです。
最後の段落には「中学校に入ったら…」という話を入れておくと、それっぽく締めることができますからおすすめです。
願書を書いて提出したら、いよいよ本番が近づいてきます。
あと少し頑張って下さいね。
応援しています!
(`・ω・´)ゞ