中学受験で1校だけ公立中高一貫校のみ受検する時は
我が家には2人子供がいます。
上の子が中学受験を決めたとき、悩んだことがありました。
学力的な問題とは別に、私立中学に行かせることになったら金銭的に大丈夫なのか?ということでした
上の子だけなら、なんとかなるかもしれない
でも下の子も私立中学に行きたいと言ったら?
2人通わせるとなると破たんするかもしれない・・という不安がありました。
結果的に、私立中学へは学費が全額免除となる特待生として合格して、その後公立中高一貫校にも合格したので学費問題は回避できました。
我が家は私立・公立とも受験しましたが、公立中高一貫校のみ1校だけ受検するご家庭は周りに多くいらっしゃいました。
今回は公立一貫校のみの受検についてお話します。
中学受験で1校だけ公立中高一貫校のみの受検
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
我が家の住む地域は中学受験が盛んな地域ではないのでクラスの中でも私立中学の受験をする子は少なかったです(40人中4~5人くらい)
ですが公立中高一貫校には、我が子の小学校からは120人中40人以上が受検しました。
この40人の中には、
- 塾に通って私立と公立の勉強をしてきた子
- 塾に通って公立1本狙いで勉強してきた子
- 塾に通わず勉強をしてきた子
- 記念受験の子
など様々でした。
公立一貫校希望のご家庭では公立一貫校のみの1校だけ受検ということが実際多かったのです
中学受験が盛んな地域では考えられない話かもしれません。
ですが中学受験する子自体が少ない私の地域では、受験に関して私立中学はナシ・公立一貫校はアリという風潮がありました。
ご家庭によって様々な考え方があるでしょうが、少しでも良い学校に通いたいけど私立に行く経済的なゆとりがない、という理由などを含めると、公立1本のみの受検はよくあることでした。
全然おかしい話ではないですし、だからこそ倍率も恐ろしく高く、頑張っても落ちる子がほとんどなのです
上の子のお友達にも、行かせるなら公立中高一貫校のみ、ということで塾に通って勉強しているお子さんがいました。
塾の先生には、他にも受験するようにすすめられたようですが、公立一貫校しか考えていないと説明したようです。
もし落ちたら地域の公立中学校に行くつもりだということも含めて、理解してもらったと言っていました。
私立・公立に関わらず1校のみの受験は、子供にプレッシャーがかかるので精神的にきついと思います
- リハーサル的に別の中学も受験するか
- 通うつもりもないのに別の中学を受験してどうするのか
・・などいろいろな意見があると思いますが、それも含めてご家庭でよく話し合った上での判断になると思います。
実際に公立一貫校のみの受検となると倍率が高く厳しい戦いになるのは目に見えています
それを覚悟の上で、親としてできる事は1校のみの受検を決めたら
- 迷わない
- 地域の公立中学の悪評など子供に言わない
くらいでしょうか。
親が不安に思っていることは雰囲気からでも子供に伝わってしまいますから。
適性検査対策として、海洋プラゴミや食品ロスなどの環境問題について話し合うのもいいですね。
あとは受検するということを親御さんがあまり他人に話さない、ということですね
私の地域のように中学受験に閉鎖的なところだと、地元中学に進学する時点で『落ちたのね』と噂になってしまいます。
気にしなければ平気なのでしょうが。
どんなに聞かれても、しらを切ったほうが得策です
公立中高一貫校に合格したら
脅かすようで申し訳ないのですが・・
他の私立中学を受験して最終的に公立一貫校に合格したお子さんと、公立一貫校1本のみ勉強して合格したお子さんとでは入学した時点で学力の差はあると思います。
これは実際、勉強してきた内容が違うからです
私立中学の入試問題は、試験の範囲というものが決まっていませんから、時には中学の内容では?と思うような難問も出題されます。
私立中学を受験した子は、その難問を解けるようになるための訓練を重ねて来ています。
いっぽう公立一貫校の問題は、6年生までに勉強してきた教科書の内容に沿って問題が作られるよう決まりがあります。
合格するには学校の教科書の内容が理解できればいいわけです。
見たこともないような問題が出題されるわけではありません。
(それはそれで、かなり難しいのですが)
公立一貫校はその名の通り公立ですから、授業で使う教科書は基本的に地域の公立中学と同じものになり、これだけだと学力の差はわかりにくいです。
ですが副教材として使用するテキストはかなり難しめのものを使うケースが多く、ここで成績の差が出てきます
とはいえ、あくまで入学時点での差ですから、6年間の勉強次第では追いつき、追い越すことは十分可能です。
合格したら存分に勉強に取り組んでくださいね
公立中高一貫校に落ちたら
公立一貫校の倍率はすさまじく、たいてい6倍以上のところが多いです
なかには10倍近くということも・・
合格より不合格になるお子さんの方が多いですから、公立一貫校1本での受検のリスクは承知の上だと思います。
落ちたら地域の公立中学校に行くつもりだと理解して受検したとしても、おそらく公立に行ったら子供達の間では『落ちたんだね』という話にはなります
1週間ほどはそういった話もあるかもしれませんが、1ヶ月も経つころには誰も口にしなくなります。
そういった経験をバネにして3年後の高校受験に向かって進んで行くお子さんもいます
上でも書きましたが、我が子の小学校からは40人以上が公立一貫校に受検しました。
合格したのは5人で、その内の1人は公立一貫校1本で受検したお子さんでした。
結果として約30人ほどのお子さんが公立一貫校のみ受検して、不合格になって地域の公立中学に進学したことになります。
上の子の友達の、公立中高一貫校のみ受検で塾に通って勉強しているお子さんは不合格でした。
落ちた後しばらくして、そのお母さんと会ったら
- 行かせるかどうかは別にしてどこか受験させとけばよかった
- これまでの勉強がもったいない
- 中学からの高校受験用の塾代がびっくりするほど高いわ
- これなら私立中学の学費払えたわ
・・と言っていたのを覚えています。
もし落ちたら地域の公立中学校に行くつもりだと考えていたけれど、これまで勉強にかけた時間や労力、塾代などを考えて感情的になるママ友の気持ちは痛いほどわかりました。
関連記事私立中学の学費は苦しいけど公立中学+塾代なら同じ?一貫校は塾不要?
まとめ
公立一貫校は倍率が驚くほど高いので、合格する子より不合格になる子の方が断然多いです。
公立1本での受検を決める前に、行くか行かないかに関わらず私立中学の受験を検討する必要もあるかもしれません。
そのうえで公立一貫校のみ1本での受検を決めたなら、もう迷わずに合格目指して頑張ってください。
たとえ不合格だったとしても、これまで勉強してきたことはもちろん無駄になることはありませんから、高校受験・大学受験に向けて大いに役立ちます。
親子ともに悔いの残らないよう、挑んでくださいね
応援しています
(`・ω・´)ゞ
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