中学受験しないけど塾通いしていた子が決めたきっかけ 結局する?しない?
中学受験はしないけど塾通いしている子供も多いですよね。
私の子供も中学受験のことは少しも考えずに小学4年生から通塾していました。
それは大手の塾ではなかったけれど地域では名の通った進学塾でした。
中学受験しないけど塾通いしていた我が子が受験を決めたきっかけとそれが私立中学だったので学費的な面で結局するのかしないのか迷ったお話をしたいと思います。
中学受験しないけど塾通い
これは私が実際に体験した話です。
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
こちらの話からの続きです
中学受験しないけど明るく元気に楽しく塾通いして約2年が経ち、いちこももうすぐ6年生になる小5の2月にある出来事が起こりました。
その日はいちこが学校から帰ってくる時間が遅くて少し心配していました。
ふーた(小3)に『いちこ見なかった?』と聞いても『見てない』と言うので学校で何か行事の準備でもしているのかな?と、あまり深く考えずに待っていたらいつもより1時間も遅く泣きながら帰宅しました
びっくりした私は思わず『どうしたの!』と聞くと『なんでもない』の一点張りです。
なんでもない、ワケがない!
家に帰って安心したのか私に怒られると思っているのかウェッウェッと言いながら本格的に大泣きしだしたいちこは話ができるような状態ではありませんでした。
そんな時、玄関がピンポーンと鳴り開けるとそこにはいちこの友だちのA子ちゃんとB子ちゃんがいました。
遊びに誘いに来てくれたのかな?と思って『あっ、ごめんね。今いちこちょっと具合が悪くて』と言ったら
『知ってる。泣いてるんでしょ?』と。
『なんか知ってるの?』
『今日学校でコマッタちゃん(仮名)が・・』
話を要約するとその日は朝からコマッタちゃんがいちこに絡んでいたけど、いちこは気にしないフリをしていたそうです。
その態度が気に入らなかったのか休み時間になる度に、いちこのことを無視するよう他の女子に言い回りクラスでさよならの後、教室でいちこに詰め寄りいちこの悪口を1時間言い続けたそうです。
最後に『これで、いちこちゃんにはもう友達がいなくなったから登下校でも学校でも1人だよ。今日も明日もあさっても1人で帰るんだよ。ね〜』と同意を求めるようにA子ちゃんとB子ちゃんに向かって言いました。
それでも一緒に帰ろうとしたA子ちゃんとB子ちゃんに『じゃあ明日はA子を無視しよっかな〜』と言われて一緒に帰れなかった・・と。
そして1人で帰るいちこの後を少し距離を開けてコマッタちゃんとその仲間たち・A子ちゃん・B子ちゃんが帰りながら、いちこに聞こえる声でいちこの悪口を楽しそうに響かせていたそうです。
A子ちゃん・B子ちゃんは一旦コマッタちゃんと帰ったフリをして、その後我が家に『一緒に帰ってあげれなくてごめんね』と言いに来てくれました。
もう、なんというか親ならわかってもらえると思うのですが腹がたって悔しくていちこがかわいそうで、いろんな気持ちがブワ〜と出て来てしばらく言葉が見つかりませんでした。
2月の6時間授業の後1時間遅れの帰宅で辺りは暗くなっていました
『もう遅いから気をつけて帰ってね。勇気がいることなのに、わざわざ謝りに来てくれてありがとうね。教えてくれてありがとう。先生にも相談してみるから心配しなくてもいいよ。』と言って2人には帰ってもらいました。
帰り際に『コマッタちゃんはいつも誰かをターゲットにしてイジメているから周りの子もイジメられないように友達のフリをしてるだけだから。明日は私達いちこちゃんと一緒に帰るように頑張るから』と言ってくれたのがとてもありがたかったです。
小学生高学年女子のよくある話・・といえばそれまでですがよくある話で終わらせるわけにはいきません
もし仮にコマッタちゃんが意地悪をする前にいちこが意地悪をしていたことが原因になったとしていたらいちこにも直すところがあるし集団を使ってイジメようとするコマッタちゃんにも問題があると思います。
どうしたものかしらと考えた結果、学校の中で起こったことだしやっぱり先生に報告・連絡・相談しようと決めました
当時の担任の先生はヤル気のない事なかれ主義の先生で普段からあまり頼りにしてなかったのですが学校に電話して事の経緯を説明したら第一声が『そうは言ってもね、お母さん。私は何も知らないんですよ』と期待を裏切らないご回答をいただきました
だから学級崩壊寸前のクラスなんだよ!とはらわたが煮えくりかえる思いでしたが先生とのやり取りをクローズアップすると更に長〜〜い話になるので省略させていただきます
リクエストがあれば書きます(笑)
先生に相談してもどうにもならないので、しばらくしてようやく泣き止んだいちこの話を聞いて『それはツラかったね』とか『今日はよく頑張ったね』とか言ったように記憶しています
そんなことしか言えなかったんです。でも明日も学校があるけど明日どうする?
『・・行きたくない』
そりゃそうだ、行きたくなくて当然
- でも明日休むのは簡単だけど明日行かなかったら、あさってはもっと行きたくない気持ちになるよ
- とりあえず明日は行ってみない?行ってみてダメそうならすぐ保健室行けばいいよ
- 帰りたくなったら保健室の先生に昨日から具合が悪いからお母さんのケータイに電話して下さいって言ったらいいし
- 担任の先生にもお願いしたし、連絡帳にも書くし、明日行ってダメならまた考えようよ
- このクラスもあと1ヶ月もないし6年になったらクラス替えもあるから
と、いうようなことを時間をかけて話しました。
『あの先生のことだから何も変わらないよ』といちこは、あきらめ気味に言いました。
何も変わらなかったら今度は校長先生に教育委員会に言いますよって脅迫するから気にするな〜〜
("´∀`)bグッ!
って笑いながら言うといちこも笑いながら『わかった』と答えてくれました。
女子同士のいざこざくらいで教育委員会も何もないし、するつもりもなかったけどいちこにしてみれば大船に乗ったつもりというか安心したのかもしれません
次の日の朝、学校に送り出したもののその日は1日学校から帰ってくるまでは心配で心配で・・
- また泣きながら帰ってきたらどうしよう
- でも学校から電話はないから大丈夫
- 明日は行かないと言ったらどうしよう
- でも保健室から電話はないから大丈夫
- 昨日よりもっと悪口言われてたらどうしよう
- でも帰って来てないから大丈夫
が、くり返しくり返し頭の中を回っていました。
下校時間になり私の心配をよそに元気を取り戻したいちこが帰って来ました
中学受験を決めたきっかけ
『ただいm『おかえり!どうだった?』と、半ばカブせ気味に聞く私に『診療技師になりたいから中学受験することにした』
えっ?ごめん。ちょっとよくわかんないんだけど?
女子同士のいざこざが解決したかどうか気になる私にいちこが言い放った『診療技師になりたい』は予想外の言葉でした。まとめると
- コマッタちゃんのことは大丈夫だった
- 昨日の調べ学習の時パソコンルームで調べたから診療技師がどんな職業か知ってる
- 色々あったから言えなかったけど昨日調べたときからなりたいと思っていた
- 診療技師になりたいから受験したい
と、いうことでした。
でも別にわざわざ中学受験しなくても普通に地元の公立中学校行ってからでもいいんじゃない?の問いかけに診療技師になるために私立中学校で勉強したい!と告げられてそこでやっと気付きました
コマッタちゃんとは6年生でクラスが別れたとしても同じ学区で同じ中学校に進学予定なので中学でまた同じクラスになる可能性があります。
- 中学生になったらもっとひどいことをされるかもしれない
- 同じ中学校にはいきたくない
- 診療技師になりたいのも本当
そこで私立中学校への中学受験案を提示してきたのです
いちこが行きたいと言った私立中学校は私の地域では伝統のある中学校で指導には定評のある学校です
二つ返事でOKしてあげたいけど私立だから月々の授業料はもちろん高いですし中高一貫教育校のためその費用は6年分かかります。
コマッタちゃんと同中に行きたくないという気持ちはわかるし、離れるチャンスがあるなら活用したいのもわかります。
なにより勉強したいという気持ちも嬉しいのですが下の子もいるし上の子だけに教育費をかけることはできないのです
中学受験する?しない?
1人で調べても結局わからなかったので受験のことをよく知り尽くしている塾長に相談するのがベターかなと思いアポを取り話を聞きに行きました。
『これは、これからのいちこちゃんの頑張りにもよりますけど特待生制度もありますよ。』
特待生!
聞くところによるといちこが志望する私立中学校は入学者200名のうち約20名は特待生なんだそうです。特待生には
- 全額免除
- 半額免除
- 中学校主催の模試と入試で決定する
ということを教えていただきました。
もちろん合格を目標にするのが一番だけどやる気があるなら頑張り次第で半額免除も狙えますよとのお話でした
値引きとか節約の話になるとグータラ主婦の私も一気にエンジンがかかります。頑張ります!という私にクギを刺すように
- 死に物狂いでやっても特待生になるかどうかですよ?
- 相当やらないと間に合いませんよ?
- それでもやりますか?
- やるならこちらも全力でサポートしますよ
もちろんやります!と声高に宣言して急いで家に帰りいちこに今聞いた話をまくしたてるように話しました。
私立中学校に行く話が現実味を帯びてきた!その時のいちこの嬉しそうな顔は今でも忘れられません
『私、頑張るよ。どうせなら全額免除の特待生を目指す!』
と決意したいちこは宣言通りその日からモーレツに勉強したのでした。
動機は不純ながらもこうして中学受験を決意したいちこですが、今振り返って思うことが2つあります
1つ目はコマッタちゃんに感謝です
あの出来事がなければいちこは何も考えず地元の中学校に進学しただろうし地元の中学校に行くメリットもたくさんあったのかもしれません。
でも結果的に私立中学の全額免除の特待生合格を勝ち取り、公立中高一貫校にも合格した今のいちこがあるのは
- コマッタちゃんと一緒にいたくない
- 離れたい
という負のパワーを原動力に
- 勉強したい
- 夢に向かって行きたい
と思ったのも紛れのない事実なんです。
コマッタちゃんの言動が結果として中学受験へ背中を押してくれるきっかけとなりました。あの時は本当に
- コマッタちゃんに困り
- 担任の先生に困り
- いちこは大泣きし
- 私も眠れない夜を過ごし
- 八方ふさがり!
と重く受け止めていたけどあのピンチは最大のチャンスだったなと今は思っています。
そして今振り返って思う2つ目は準備は大事だなということです
いちこはコマッタちゃんと離れたいと思った時中学受験をするという選択肢がありました。
姉も塾長先生も以前言っていた『中学受験をする・しないに関わらず今できることを最大限しておけば将来の選択肢が広がる』を身をもって体感しました
まとめ
この時点で小5の2月なので入試まで1年もありません。
いくら4年生から進学塾に通っていたとはいえ、中学受験を決めて勉強していた子たちはもっともっと前から本気で頑張っています。
いちこが持っているのはヤル気と気合と高すぎる目標だけです。
遅すぎるけど、ここからが本番で怒涛の受験勉強の幕開けです。
間に合うのか?
(;´∀`)
特待生の模試と結果の話はこちらです