塾に行かないで中学受験は可能?塾なし合格に必要な事は?勉強方法は?
中学受験をする小学生の多くは、塾に通い対策をして入試に挑んでいます。
ですが塾に通うとなると、大手進学塾では年間で平均100万円前後かかると言われています。
しかも通塾期間は1年だけではありませんから、4年生から通い始めると丸3年間は高い授業料を支払い続けることになります。
塾には通わないけど、子供を私立中学に行かせたいという願う親御さんもいらっしゃるでしょう。
今回は塾に行かないで中学受験をすることは可能なのか、塾なしで合格するためには何が必要で小学生の勉強はどれくらいすればいいかなどについてお話します。
塾に行かないで中学受験は可能?
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
塾に行かないで中学受験は可能なんでしょうか。
私は可能だと思います。
ですが可能にするためには、親子共たくさんの覚悟と頑張りが必須です。
お子さんが小さい頃から中学受験をすると話し合っているご家庭では、小学1年生の頃から何かしらの勉強を始めている事が多いです。
公文や通信教育、本格的な塾に通う前のプレスクールなどです
そういったご家庭では小学4年生になる頃(小学3年生の2月)には塾に通い、時には習い事もやめて勉強に集中し始めます。
中学受験の事を知り尽くしている塾が組むカリキュラムが、3年間の勉強を経て合格に導くようになっているからです。
こういったカリキュラムに頼らず、塾には行かないで中学受験をするということは親が受験の全てをサポートし、塾がわりになる必要があります
例えば塾が何年も受験を見てきたことで持っている受験の情報を、親御さんが
- かたっぱしから集め
- 志望校と併願校を決め
- 傾向と対策を練り
- 子供の勉強をサポートする
ということを一手に引き受けなければなりません。
そしてそれに合わせて外部の模試を受けるために予約をしたり、当日までのスケジュール管理をしなければいけません。
塾に通わないということは、参考書や問題集を使って勉強を進めていくということになりますがどの参考書が受験する学校の対策になるのかを知り、用意してあげなければいけません
塾なしで中学受験するということは
- 親が塾の代わり
- 親としてのサポート
のどちらもしなければいけないということです。
塾に通う子供を持つ親御さんでさえ、受験に向かう我が子に多くの時間をかける訳ですから、塾に通わないとなればそれ以上に向き合う時間が必要になります。
もちろん子供にも勉強をする気持ち、合格する気持ちを持ち合わせていることが大前提となります。
中学受験の塾なし合格に必要な事は?
中学受験を塾なしで合格させる!
かなり無謀かもしれませんが、やり方次第では可能性があります。
ただし
- 本人の固い決意
- ご家庭の協力
は塾に通っているご家庭より、さらに求められます
まず合格するために必要なことは、言うまでもなく学力です。
自宅での勉強は全てが本人の学習次第です
そこには『なんとしても希望する中学に入りたい』という気持ちがなければ続きません。
子供本人が勉強する習慣を作ることが大切になってきます
もちろん親御さんによる時間的な管理も必要となります。
家での勉強には強制力がありませんから、目指す目標を明確にすることが不可欠です。
○○中学合格!といった目標も大切ですが、子供にとっては今日これをやる、この模試で○○点とる、などといった目に見える身近な目標が大事です。
- 毎日学校から帰ってきたら○時間勉強する
- 夜ご飯の前に○○を終わらせる
- ○○分勉強したらゲームをしても良い
など子供と一緒に勉強をする時間のルール作りや、スケジュール管理もマストになってきます。
お子さんが勉強を頑張る間に親御さんが学校の情報を収集することも必要です
そもそも塾は何年も中学受験をサポートしてきているわけですから、合格するためのノウハウを熟知しています。
制度が毎年変わる受験戦争で、ネットや本の情報だけでは得られないことを塾の講師は知っているのです。
ですからネットで調べる際は最新の情報であることを確認することや、近所の中学受験をする、または経験した親御さんから情報を共有する事が望ましいです。
親が正しい情報を集めて、学校説明会にも積極的に足を運ぶことでよりリアルな情報を手に入れることができます。
また中学受験では志望校に合わせた対策が必要とされていますが、それをしっかりとやってくれるのも塾ならではですので、塾に通わない場合そこも親がサポートしなければいけません。
例えばお子さんが問題を解いていてその採点をする時国語や社会の記述問題を正しく採点できるでしょうか
答えが1つではない場合もあります。
問題集の解答欄を見ても模範回答しか紹介されていない時はどうしましょう。
そのためにも親も小学生の採点をできる程度の知識を身につける勉強もしなくてはいけません。
小学生の塾なし勉強法は
小学生のお子さんが塾なしで勉強をしていくときは初めの段階で基礎をしっかりと固めて定着させ、それからテスト形式に慣れていくことが大切です
通信教育
たとえば普通の小学生が自宅で勉強する時によく使われている教材に、通信教育の進研ゼミ小学講座があります。
コラショのキャラクターで有名な通信教育です。
進研ゼミは普通の問題用と発展問題用の2つの種類があります。
この2つは小学校での学習に焦点を合わせているので、ひねりにひねった私立中学受験の勉強には物足りません。
それでは中学受験を念頭に入れた勉強の基本として何を選ぶかというと日能研やZ会など大手進学塾が出している通信問題です
どちらもいきなり難しい問題となりますから、3年生までの勉強は完璧にしておかなくてはいけません
そして4年生からぐっと難しくなる勉強に対応していきます。
テキスト
通信教育だけでは塾に通っているお子さんよりもずっと少ない学習量なので受験対策用の他のテキストも同時に取り組んでいく必要があります
テキストを用意したらテキストに合わせた週間予定を立てます。
子供が自分でスケジュールを立てられれば一番良いのですが、それはなかなか難しいことでしょうから親御さんが立ててあげて下さい。
この週間スケジュールでは「この日は□時~□時までの間にテキスト○ページやる」など詳しく明確に表記してあげることが大切です。
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わからない時の対応
こうして勉強をしていく時に問題なのはわからない時の対応です
母親が管理して、できないところを教える役目をしようとしても、おそらくそれには無理が出てくる時もあるでしょう。
できれば父親にわからないところのフォローをしてもらうのが良いのですが、ネットで検索をかけると意外とヤフー知恵袋などに投稿されていたりします
またYoutubeにもそういった中学受験向けの投稿が、かなりアップされていますので参考になるかもしれません。
模試
小学5,6年生になったら模試を受けることも重要です
模試では今の自分から志望校に合格するまでの距離がわかるだけでなく、自分が苦手な教科や分野を知ることができ、さらに入試の形に慣れることができます。
自宅学習する中で難しいのは
- 志望校の難易度
- 志望校にどれくらいの子が希望しているか
ということがわかりにくい点です。
その中で我が子はどのあたりに位置しているのか、この学校に行くことができそうなのか、そういった情報の面です。
なので5年生の夏明けからは、模試にも参加してみてください。
すると自分が今どのくらいの位置にいるのかがわかります。
塾の特別講座
できれば夏期講習のみなど特別講座だけは受講すると、よりわかりやすいものになります
たとえば日能研の長期講座は、その学期に行った学習の復習になっていますので、自宅で勉強してきた成果を試すことができます。
しかもテキストも手に入ることから、そのテキストを完璧にすることで合格に繋がる可能性も高くなります。
過去問
小学6年生になれば過去問にチャレンジします
中学受験では学校に合わせた対策が重要なので、この過去問から自分が受ける学校の傾向やその問題の解き方を得ていきましょう。
まとめ
私立中学に進学する意思があるということは、その先の高校大学と続く莫大な教育費を払い続けるということも意味します。
それをわかっていても私立中学を希望するのは、その学校の良さを見つけたからではないでしょうか。
塾に通っていても自宅で勉強していても勉強することに変わりはありません。
あとはいかに効率よく勉強を続けていけるか、その学校の問題の情報を集めてできるようにするかです
親が子供の勉強を見ていると出来ないことが目についてしまい『どうしてこんなこともできないの』と声を荒げてしまうこともあるでしょう。
長い受験勉強期間中には色々な事があるかと思いますが、親子2人3脚で乗り越えてくださいね。
応援しています。
(`・ω・´)ゞ