中学受験を複数回受験するメリットは?午後入試の開始時間や昼食は?
子供の数が少なくなり午前入試や午後入試など、複数回の中学受験を実施する学校も増えています。
また思考力を試したり、英語入試や算数入試など入試の多様化も進んでいます。
今回は中学受験を複数回受験するメリットや午後入試を受験する時の開始時間や昼食などについてお話します。
中学受験を複数回受験するメリット
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
複数回受験とは同じ学校の入試を何度も受けることができる制度です
難関校や国公立付属中学校に関しては、基本的に入試は1度だけという学校が多いです。
しかし私立中学によっては
- 何度か入試を設定してる
- 午前入試・午後入試を取り入れている
という学校が増えています。
日本では少子化が社会問題になっているので、私立中学の中にもその影響を受けている学校も少なくありません。
その中で生き残っていくためには、生徒数を少なくとも例年通り維持し、できれば増やしていく必要があります。
子供を確保しないと生き残ってはいかれないのです
私立入試というのは他の学校と入試の日にちがかぶってしまった場合、受験生が別の学校を受けるという場合があります。
複数回受験制度を設けている学校はそういった受験生を確保することができます
そうすることにより、より多くの受験料の確保もできるメリットがあります。
一度落ちても何度もチャレンジしてくれる子供がいる場合は、単純に嬉しいという気持ちもあると思います。
- 学校側は受験生を確保することができる
- 子供側は何度も受けるチャンスがある
という、双方にメリットのある制度です。
複数回受験は優遇される?
学校によっては複数回受験をする受験生に優遇措置を行う学校もあります
優遇措置とは2回目や3回目のテストで加点をしてくれる制度です。
その他にも補欠合格へと優遇したり、ボーダーラインの場合に優遇したりの措置があります。
ただし、これを行う場合は事前の入試説明会などで公表されるのが一般的です。
もしも公表されていない場合は優遇は特に無く、1回ごとの試験の点数で公平な合否がでるようです。
どんなに万全に体調を整え、しっかり勉強をしてきていても、入試本番には誰でも緊張します。
そしてその緊張によって、自分の力を思うように発揮できないということもあるのです。
特に優遇措置のない学校だとしても複数回受験は入試を受ける回数を重ねるので、受験という雰囲気に慣れることができます
初めての時より2回目の方が、2回目の時よりも3回目の方が緊張がなくなり、その分自分が今まで培ってきた実力を発揮しやすくなります。
また同じ学校の問題を受けると、その学校の問題になじむというメリットもあります。
もちろん問題の内容は違いますが、その学校の入試傾向に慣れるのです。
実際に2回目より後の入試で、数字がちがうだけでほとんど同じような内容の問題が出題されている事例もあります。
復習をしっかりしておくことで、次のテストへ備えることができます。
過去問を何度も解いて問題の傾向を理解するのと同じです。
午後入試の開始時間
午後入試はその名の通り、お昼から受ける入試のことです
ですから開始時間は午後からです。
一般的には14時ぐらいが開始時間の学校が多いようです。
しかし最近では受験生への配慮から15時からなど少し時間を遅めに設定する学校もあります。
また学校ではなく駅の近くに試験会場を設定する学校もあります。
午前に1つの学校を受けてもう1校を午後から受けるというと、そこだけ考えれば時間の無駄なくダブル受験ができて良いことだと思えます。
ですが学校同士が隣にあるわけではありません。
そのため移動時間を考えておく必要があります
12時に午前入試が終わって、午後からのテストは14時からだとしても場所によっては決して余裕はありません。
駅までの道のりにどれぐらい時間がかかり、電車に乗る時間がどれぐらいなのかなどしっかりと把握しておきましょう。
テストが終わって会場から一目散に出てくるわけでもないので、親が予定しているよりも時間が押してしまう場合が多いです。
学校の敷地内も広いので待ち合わせがスムーズにいかない場合もあります。
正門の前などわかりやすい場所を決めておいて、できるだけ早く出てくるようによく言っておく必要があります。
午後入試は単純に受験校の幅が広がるメリットがありますがスケジュールがハードなので子供にとってはかなりの負担にもなります
そして万が一午後の入試に遅れるようなことになっては、せっかく受験手続をしたのにただの時間とお金の無駄になってしまいます。
時間に無理のない範囲で受けることが大事です。
午後入試の昼食は
もしも親御さんが昼食を準備していけるのならそれが一番確実です。
受験日には学校の食堂などが解放されることが多いので事前に確認をしておいて持参した昼食を食べてから次の学校に向かうというのが良い方法です
普段から食べなれているものなら、体にとっても安心できます。
食べてすぐにテストが始まるわけではなく、次の学校への移動時間ができるのもいいところです。
トイレに行きたくなってしまった場合でも時間がとれるので大丈夫です。
それができない場合、午後に受ける学校の最寄りのコンビニで買って食べるなどの方法もあります。
ただし、他の人も同じことを考えている人が多い場合、コンビニで目当てにしていた品物が品薄だったということもあります。
あるものならなんでも気にせず食べる子供ならいいですが、食べたことをないものをいやいや食べるのはテスト前には向いていません。
食べ物にこだわりがある場合は子供の希望を聞いておいて、午前入試の間に準備しておくのがいいでしょう。
食べ物の種類は手でつまんで食べられるようなものがおすすめです。
たっぷりとごはんの時間がとれるわけではないので、おむすびやサンドイッチのようなすぐに食べられて空腹を満たすものが一番です。
飲み物は冷たいものを飲んでお腹が痛くなったら困るので、温かいものの方が良いでしょう。
まとめ
受験の初日というのは、よくわからないことがたくさんあり、そういった雰囲気に慣れるには時間がかかります。
その独特な雰囲気を経験することで、2回目以降はある程度リラックスして備えることができるものです。
模試が受験のための練習とするならば、初日の受験も2回目以降の練習になり得ます。
この季節は風邪やインフルエンザなどが流行する時期なので、体調管理だけは万全にして全力で試験に臨めるよう尽力してあげてくださいね。
応援しています。