中学受験直前のスランプの乗り越え方とやる気が出る声かけと心構え
中学受験が近くにつれて、今まではA判定と出ていた志望校でさえ、良い判定をとれなくなってしまったという話をよく聞きます。
成績が下がったからといって、闇雲に勉強量を増やすのは逆効果になる場合もあります。
中学受験直前期にスランプに陥るのは、心理的な影響が大きいと思われるので、プレッシャーを解くように心がけなくてはいけませんね。
今回は、中学受験直前のスランプの乗り越え方と、やる気が出る声かけや心構えについてお話します。
中学受験直前のスランプの乗り越え方
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
今まで順調に勉強をこなしてきていたのに、あともう少しで中学受験本番という直前期のところで突然スランプに陥ることがあります。
勉強のスランプは体が悲鳴をあげているというサインなので、学習のやり方を見直すことが必要です
受験というのは受験日が近づくにつれ、追い込みをかけてどんどん勉強量が増えていきます。
塾でも直前対策などが始まる場合もあるし、その分課題も増えます。
親もあともう少しだからとラストスパートをかけさせ、あれもこれもやらせたくなります。
子供本人も必死ですからまじめな子ほど、なんとかそれをこなそうと頑張ります。
でも実は追い込みをかけるほど子供に疲労やストレスはたまっていっています。
この疲労やストレスを取り除いてあげることが、スランプから脱出することにつながります。
具体的なやり方はまず勉強量を減らすことです
直前期に勉強量を減らすことは親からしたら不安な気持ちになりますが、減らした時間を勉強時間で潰されていた睡眠時間にあてて疲労を回復させます。
スランプは体に無理がかかった異常状態です。
子供本人も気づいていないところで、いっぱいいっぱいになっていることを親がわかってあげて、まずは心と体を休ませてあげることがスランプを乗り越える道です。
中学受験直前にやる気を引き出すには
中学受験直前期にやる気を出させるためには周りの人がやる気を起こすことを子供に与えてあげることです
具体的に言えば、カレンダーに受験日を記入して「あと〇日で本番だね」など、目で見てパッとわかるようにしてあげます。
1日が終わったらその日に×をつけていくなどすれば受験当日の日がわかりやすく「あと〇日だから頑張るぞ」とやる気がでてきます。
いつも勉強をする机の上に置いておくと効果的です
勉強面では模試の結果だけでなく一つ一つの問題がすんなり解けるようになっていることをほめてあげます。
確実に学力が上がっていることを「レベルが上がったね」などとゲームのように例えてあげると子供は喜びます。
子供はいつが試験日だと伝えていても、大人ほどその日にちを意識してないことがあります。
本番が近いことを目で見てわかるようにしてあげたり、マンネリ化している勉強の中身に少し刺激を入れてやると新鮮な気持ちになりやる気を取り戻します。
さらにこれも勉強面についてですが直前になって難しい問題に取り組むのはやる気をなくしてしまいます
それが正確に解ければ問題ないですが、解けない場合は「できない」という気持ちが強くなりやる気がなくなってしまいます。
問題が解けることでやる気を出すので、入試直前は志望校の過去問や復習問題を主に学習するのが良い方法です。
中学受験直前の声かけは
中学入試直前の親から子への声かけは、本人を安心させるような声かけをします。例えば
- 大丈夫だよ
- 絶対合格できるよ
などです。どんなに勉強をしていても受験には絶対はないし、大丈夫な保証はどこにもないのですが、このように声をかけることが必要です。
なぜなら直前に親にできる仕事は受験日に合わせて万全の状態を整えてあげることだからです
不安なことを言ったり、突き放したりすることは子供のコンディションによくありません。
不安になり睡眠不足になったり、落ち込んだ状態で試験にのぞむことになってしまいます。
受験は親にとっても不安なことですが、親はどしんとかまえて受験に送り出してやることが子供にとって一番の助けになります。
もしも直前の模試の結果がとても悪かったとしても、そのことを思い出させるような言葉をかけてはいけません。
模試の結果が悪かったとしても、今まで一生懸命学習してきたことは必ず身についているはずです。
できなかったことではなくてできたことに目を向けてあげます
できたことを引き出すためには前向きな声かけをしてあげることが大切です。
声をかける時もオロオロとした感じではなく、にこにこと笑顔で言ってあげることがコツです。
「お母さんが笑っているから大丈夫だ」と子供は安心することができます。
たとえ心の中は不安でいっぱいでも、子供のために安心の表情を演じてあげてくださいね。
中学受験直前の心構え
受験直前はリラックスして過ごすことが大事です
ケガやインフルエンザなどの感染を防ぐためできるだけ家でゆっくりと過ごします。
好きなことをする時間を持って心を落ち着かせるのも大切です。
ただしもちろん勉強もしないと不安ですから、直前の学習は復習内容を中心に勉強します。
難易度が高い問題にチャレンジするのではなく、今までの確認作業のような勉強がおすすめです。
難しい問題に取り組んで解けなかった場合は不安になり、受験が直前にせまってきた時期には向いていません。
安心して取り組める心の状態にしておくのがベストです
また当日の流れを知っておくことも大事です。
正確に暗記する必要はありませんが
- 4科目受けたあとに面接がある
- 作文がある
など、学校によって入試の内容がさまざまなので、各学校の入試内容について子供も確認しておくことが大切です。
持っていくものが何なのかを知っておくことも大切です。
当日着ていく服装なども決めておいた方がいいです
制服で行くならいいですが、制服がない小学校の場合は私服で行くことになります。
前日ではなく少し早めに、上着から靴下までしっかり考えておくと安心です。
直前期は夜早めに寝る生活をします。
緊張して眠れないかもしれませんが、布団の中に入るだけでも体は休まります。
眠れないからといって寝転がったまま、遅くまで本を読んだりするのはたとえそれが勉強の本だとしてもやめましょう。
自分では気がづかなくても目が疲れていまいます。
本番に向けて疲れはためないようにしておかなければいけません。
布団に入って目をつむっていれば自然と眠れます。
そして自分が頑張ってきたことに自信をもつことが大切です。
まとめ
もう少しで受験が始まる直前期には緊張もピークに達していますから、ぐっすり眠ることができないお子さんもいらっしゃるでしょう。
どうしても眠れないというのであれば、ピリピリした緊張が取れるまで布団の中で起きてても大丈夫だと思います。
子どもの体力は大人とは比べものにならないくらいあるので、ちょっと夜が遅くなっても12時から1時くらいまでに寝ることができれば、そこからは普通に戻ります。
その日の夜は、寝不足の分を取り戻すかのように寝つきますから、今までの規則正しい生活が大きく役立ってきます。