中学受験で公立中高一貫校を目指す時の調査書(内申書)について
内申点とは学校での成績のことを指します。
中学受験をする場合は通っている小学校での成績のことをいいます。
公立中高一貫校を受検する際には、願書と一緒に提出する書類の中に調査書も求められます。
今回は中学受験で公立中高一貫校を目指す時の調査書(内申書)や内申点の上げ方などについてお話します。
公立中高一貫校の調査書(内申書)とは
内申書に記載される科目は、算数・国語・理科・社会の主要4科目に加えて体育・音楽・家庭科・図画工作の合計8科目が対象になります。
2020年度からは公立小学校で英語教育も開始されるので、近いうちには英語も記載されるようになるかもしれません。
そして科目の成績とは別に
- 学校での態度や様子などについての所見
- 出欠席の記録
が主な内申点の内容だといわれています。
ただし6年間全てのものではなく、各中学校によって何年生の成績を提出するかには違いがあります
我が子達が通う公立中高一貫校は5・6年生のものが対象になっており、そのような学校は多いです。
小学校の通知表は多くの一貫校で受験するときに提出することになっている資料ですが、学校によってどの程度の割合で合否に関係するかの判断はさまざまです。
ですが公立中高一貫校は受検者数が多く、当日の適性検査の結果によって合否ライン上にいる場合この内申点が合否に関わってくることは間違いありません
ですから塾での勉強だけに力を入れるのではなく、学校での生活にも力を入れて過ごさなければなりません。
おそらく受検を視野にいれているお子さんは、小学校のテストなどの成績は良い点をマークできているのではないでしょうか。
しかし子供によっては、態度や様子・欠席が多いなどマイナスとなる部分もあります。
友達とのトラブルなどにも気を付けなければいけません。
所見は担任の先生が書くことになるでしょうから、ネガティブな部分は上手く言い換えてくれることが期待できますが、先生も人間です。
迷惑をかける子供には、良い所見を書くのが難しい場合もあるので、あまりにも尖った態度をとっている場合には改善しなくてはいけませんね。
もしできれば自分からアピールとなるようなことに取り組んでいきましょう。
学級代表に挑戦してみたり、授業では積極的に発表したり、できそうなことからやってみましょう。
公立中高一貫校を受検する時の望ましい成績は?
公立中高一貫校の受検を視野に入れている場合に望ましい成績をとるためには最低限のベースとしてそれぞれの科目の点数は高得点をマークしておく必要があります
おそらく受験を目指す子供は科目の成績は高得点を取れる子が多いと思います。
他の子供と差をつけるためにはその他の活動がポイントとなります。
公立中高一貫校の求める人物像として、グローバルリーダーの育成を掲げる学校は多くあります。
例えば学級代表や児童会長といった、リーダーとしての力を発揮する仕事をしていると高評価になる可能性はあります。
ボランティア活動など郊外での活動をしているのもいいアピールポイントになります。
学校によってはスポーツに力を入れているというのもいい評価につながるようです。
読書感想文で賞を取ったなどもポイントになります
得意・不得意はありますが、なにか特別活動を見つけられれば望まれる成績に近づくことができるはずです。
公立中高一貫校を受検する場合私立中学を受験するよりも小学校の成績は重要です
子供の中には塾で先取り学習をしているので、あまり学校の勉強を重要視していない子供もいます。
提出書類は出欠席の記録と通知表のコピーだけという私立中学に対して、公立中高一貫校の受験提出書類は8科目の成績に加え、担任の先生から学校での生活態度や頑張っている活動を書いてもらう必要があります。
ですから塾に通って勉強をしているだけでは受験対策にはなりません。
受験のために望ましい成績をとることも合否に大きく関わることも、頭の片隅にいれておかなくてはいけないのですね。
2人共小学校で受けるテストは90~100点
苦手な単元では80点台も・・
授業中はそれなりに手を挙げて発表
通知表の生活面に「がんばりましょう」はなし
生活面に「良くできる」がない時もあり
上の子は学級委員や児童会執行役員の経験あり
資格、級などの取得はなし
下の子は児童会、ボランティア等一切なし
英検5級、数検4級取得(共に5~6年時)
PTA役員は子供1人につき6年間で1度しなくてはいけない最低限の役員のみ
本部役員、地域役員等はしていない
子供会も未加入
特に学校に貢献していない
クレームも言ってない
(ママ友とのランチ会で「〇〇先生の悪評の話」とかはしましたが)
こう書くと親子共に、特に輝かしい経歴もなく中学受験(私立中学も含む)を視野に入れている家庭にしては「まぁ普通」ですかね・・
(;´∀`)
小学校の成績があまり良くない場合の公立一貫校受検
小学校の成績があまりよくないという子供もいるでしょう。
もしもそれに気づいたのが4年生や5年生の初めならばまだ間に合いますから、まずは学校の成績をあげる努力をしなくてはいけませんね。
科目ごとの点数をしっかりと取ることを心がけましょう
もし5年生の終わりごろや6年生になってから公立一貫校の受検を考え始め、学校の成績が良くないという場合はその時点から点数を取る努力をするしかありません。
過去の成績は取り返すことができないのでその時点からできることを始めて6年生からの点数をあげられるだけ上げましょう
内申点を上げるために必要なことは?
学校生活では班長や学級代表に立候補してみましょう。
学校を通して募集がかかるボランティア活動などにも積極的に参加してみましょう。
夏休みに行われる絵画や読書感想文の作品応募にもチャレンジしてみましょう。
図工などでは、友達の作品を見て優れた点を見つけることができているかなどの鑑賞に対して評価を出していたりします。
その他にもやってもやらなくてもいいと言われたプリントを仕上げて提出したら、好奇心や意欲を評価するなどということもあります
毎日の宿題や提出物・忘れ物なども、もちろん評価の対象になるでしょう。
このように保護者が目にするテストの点数だけではなく、普段の態度・勉強へのかかわり方が成績にも関わってきます。
塾でやっているからといって学校の授業をばかにして授業態度が悪いと内申点はあがりません。
発表などは性格によっては苦手だという子供も多いでしょうが、受験をするのであれば子供自身が意識して苦手を克服する必要があります。
簡単な問題から発表回数を増やす努力をしていきましょう。
過去の成績は戻せなくても、そういった目立つ活動があれば通知表に記入をしてもらえます。
自分のアピールできるものを少しでも多く作っておいてください。
少し厳しい話になりますが成績にハンデがある分、当日に行われる適性検査の点数は1点でも落としてはいけません
そちらについては塾に通うなどして、できるだけの対策を施す必要があります。
多くの学校では適性検査の方の割合が高くなりますが、提出する以上合否には関わるのでできれば落としてほしくはありません。
しかし学校の成績が悪いから不合格になると決まっているわけではありません。
受験をするならばこれまでのことを悔やむのはやめて、今からできることを集中して一生懸命やっていってくださいね。
まとめ
内申点を上げるには成績として出す全ての評価項目に対して高評価を得る必要があります。
それぞれの科目で色々な活動が評価の対象となります。
テストが一番の評価項目ですが、学校の成績はテストだけで判断されているわけではありません。
例えば関心・意欲・態度などの項目があり、そこでは点数ではなく普段どれほどの意欲で授業に臨んでいるかが評価されます。
発表をよくするか、グループでの話し合いでしっかり意見を言えているかなどを先生は観察しています
できることから頑張ってみてくださいね。
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