中学受験に塾は必要?いつから通うのが最適?入塾前にすることは?
いざ中学受験を考えた時に「塾は必要なのか」または「いつから通い始めればいいのか」などわからないことだらけではないでしようか。
今回は私立中学の受験を考え始めた時の、中学受験の塾の時期などについてお話します。
目次
中学受験で塾は必要?
もしも塾でやる勉強を家庭で行うことができるのなら塾へ行く必要はありません
もし目指す中学校が「私立中学ならどこでも良い」という考えなら自宅学習でも合格できる見込みはあります。
例えば四谷大塚が出している中学受験用のテキストである予習シリーズなどは市販でも売られていて個人で購入が可能ですから、そういったものを利用して学習をするのですね。
塾と同じように学校から帰ってからの時間を使って
- 時間割を設定し
- 学習する時間を作り
- 親が塾の講師と同じように勉強を見てやる
ということであれば塾に通う必要はありません。
塾代や通塾にかかる交通費がかからないという費用面のメリットも大きく、塾に通うためにかかる移動時間もなくなります。
その時間を勉強時間に費やすことができるのも大きなメリットですね。
塾に通うだけで疲れてしまうようなら自宅学習というのも一つの選択肢になります。
ですが難関中学を狙う場合には教える側に専門の知識と指導経験がないとかなり難しいものです
我が子なもんだから感情的になってしまい、つい声をあらげてしまうなんていうこともあり得ます。
また子供が自分で学習状況を管理するのは、なかなかハードルが高いことですから親の管理が必要になってきます。
自宅学習では保護者が上手にコントロールできるかがポイントになります。
このように私立中学の受験に必ず塾が必要というわけではありませんが塾に通わない場合は家庭でどれだけ子供の学習に一緒に取り組んでいけるかが重要になってきます
中学受験塾の新学期は?
中学受験の塾での新学期は2月から始まるところが多いです。
このブログを書いている今日は1/18なのですが、埼玉の中学入試はすでに始まっていますし、来週から千葉も始まります。
2月になれば首都圏や神奈川でも中学受験の本番になってきます。
ですから小学6年生の塾は1月には終了するということになります。
そして翌2月から新年度の開始となり、またあらたにコースがスタートするのです。
小学4年生の新学期から塾に通うということは、小学3年生の2月から通塾を開始する、ということになります
そして実際に4年生になる4月までは「新4年生」と呼ばれてスタートします。
新4年生から通塾するのが良い理由は?
新4年生から通塾するのが良い理由は多くの塾が4年生から受験の準備をするように丸3年間でカリキュラムを組んでいるからです
- 4年生~5年生の2年間で小学校6年間で学習する内容を定着させる
- 6年生でその学習内容を使って応用問題を解き理解を定着させる
ということを目指します。
4年生から通塾するメリット
4年生から通塾するメリットは、習慣的な勉強のサイクルが無理なく身につくということです。
4年生から通塾すれば勉強するリズムもつかむことができ、6年生にかけてだんだんと増えていく勉強量にも無理なく対応することができるでしょう。
カリキュラムがそのように組んであるので、計画通りに4年生から始めるのは一番無理のない学習方法といえます。
通塾開始からいきなり多くの勉強量をこなしていくことは子供にとって負担になるので4年生から本格的な受験勉強の下積みをするつもりで受験意識を持たせることも良い刺激になるでしょう
また受験に必要な知識やテクニックを時間をかけてしっかりと学ぶことができます。
4年生から通塾するデメリット
遊ぶ時間をけずって3年間受験を目指して勉強をするというのは、小学生にとってはとてもしんどいことでしょう。
他の習い事を併用しているとさらに時間がなくなるので、息切れを起こしてしまうリスクもあります。
特に親が勝手に塾へ通うことを決めてしまうと途中で辛くなってモチベーションが長続きしないことが多いようです。
モチベーションを維持して本番入試に挑めるようよく話し合って無理のない範囲で通塾生活を始めることが大切です
そして5年生から通塾し始めることに比べれば、費用がより多くかかるというデメリットもあります。
大手進学塾の場合、4年生の間の通塾費用は約40万円ほどになります。
早めの通塾をすることは学習習慣をつけるという面では良いですが、費用面では負担が大きいという問題もあります。
中学受験の通塾 5年生からは?
5年生から中学受験の塾通いを始めても、いきなり多くの学習を始めるのは大変です。
5年生で新しく習う学習をしながら、合わせて4年の勉強も進めるのです
わからないところは参考書や問題集を使って調べたり、塾の先生に質問して4年生の単元を終えなくてはいけません。
子供の負担は大きく、スタートが遅い分まわりとも差がついており、精神的にもつらい思いをすることになるかもしれません。
中学受験の通塾 3年生からは?
3年生までの低学年のうちから通える、中学受験コースを準備している学習塾も増えています。
いろいろな塾で多くなっている低学年コースですが、たとえ進学塾でも学習する内容は受験を意識した知識をつけるものではありません。
低学年のうちは知識をつけるというよりも、勉強のやり方や楽しさを教えるという授業を行っています
受験そのものの勉強よりも低学年では学習リズムをつけるということが目的となっているようです
学習リズムを早めに作っておくことは受験を目指すにはとても大切なことです。
ですから低学年から通って勉強する環境の中で学習リズムを作る事ができるのは大きなメリットといえるでしょう。
しかし低学年から通塾することは保護者の負担と費用においてデメリットにもなります。
低学年のうちは塾へ通うのも一人では難しい場合がほとんどです。
練習次第でできる子供もいますが、学習塾は終了時間も遅くなるのでおそらく保護者の送迎が必要となるでしょう。
そして低学年の塾費用は高学年ほど高額ではありませんが月に1~2万円ほど必要です。
6年間通うとなれば費用もかなりかかることになります。
経済面や送迎ができるかどうかなどを確認し、メリットとデメリットを良く考えてから通塾を開始する必要がありますね。
入塾前にすることは?
多くの進学塾では、入塾する前に入塾テストを実施します
入塾テストで良い点を取れば、上位クラスに入ることも可能です。
実際に入塾した後にクラスを上げようと思ったら、なかなか難しいのが現実です。
初めから上位クラスでスタートしようと思ったら、入塾テストの前に対策をしておく方が良いでしょう
「後でクラスを上げていけばいい」と思われるかもしれませんが、クラスを上げることは安易なことではありません。
関連記事中学受験入塾のタイミング 入塾テストで上位クラスは? 落ちることも?
まとめ
中学受験の塾では、3年間で力を付けるカリキュラムを組んでいます。
だいたい小学4.5年生の2年間で小学校の学習内容を先取りして行い、最後の6年生で応用や発展問題で学力を伸ばします。
中学受験を目指すには、やはり4年生から始めるのが安心です。
5年生からのスタートは、新しいことを学びながら4年生の勉強も同時進行することになるため、本人の負担が大きくなります。
反対に3年生からのスタートは習慣的な学習リズムが身に付きますが、経済面では負担が大きくなります。
メリットやデメリットを良く考えてから通塾時期を選ぶ必要がありますね。