小学校休校で中学受験を考えている家庭での過ごし方は?
政府が全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校などに休校をするように要請してから約2週間が過ぎようとしています。
休みになった当初はバタバタすることも多かったと思いますが、2週間もたてばなんとなく慣れも出て来たのではないでしょうか。
今回はそんな小学校休校を受けて、中学受験を視野に入れているご家庭の過ごし方についてお話します
小学校低学年の勉強時間は?
小学校低学年は1日に何時間くらい、どんな教材をやるのが良いのでしょうか。
小学校低学年の間は体力もまだそれほどないので、疲れすぎないように時間を設定することが大切です
学校の授業のように45分間や1時間ごとに休憩を入れてもいいし、難しいようなら30分ごと数回に分けるというのも効果的です
学習内容は毎日取り組むものとして
- 計算練習
- 漢字練習
は必ず行ってください。
あとは学校で使っている学習ドリルがある場合は、そちらを使って勉強することができます。
学校のものがなければ、学年レベルにあった市販の問題集を準備してください。
ドリル学習の勉強に飽きてしまったら読書を進めてみましょう。
読書も勉強の一つとして行うことができます。
国語の教科書には学校の授業では読まなかった物語文なども後ろの方についていることがあるのでそちらを読んでも良いでしょう。
またKADOKAWAが運営している児童書サイト「ヨメルバ」では全国の休校対策を受けて、児童書の無料公開を2020年3月2日~4月5日まで期間限定で行っています
小学生高学年までを対象にした本も多く揃えているので活用してみるもの良いですね。
算数が好きな子どもならパズル本に挑戦してみるのもおもしろいかもしれません。
算数の力をつかって解くパズル本はたくさんの種類のものが販売されています。
また、普段はなかなか取り組めないような図鑑を使っての調べ学習や、地図を見ながらの学習なども長い時間が取れる良い機会なので取り組んでみるとよいでしょう。
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中学受験を目指している小学校高学年の勉強は?
小学校高学年で、中学受験を目指している場合は、まずはそれまでに行ってきた勉強のリズムを崩さないようにしてください。
学校が休校になってしまうと一番最初に乱れてくるのが生活リズムですが、生活リズムが崩れてしまうとそれまで行っていた学習リズムも同じように崩れてしまう恐れがあります。
学校が休みになり、塾も休みになっているところもありますが、なるべく普段通りの生活を心がけましょう。
また休校になって時間ができたからといって、新しい問題集を始める必要はありません。
たくさんの種類の問題集に手を出すのは返って逆効果となる場合があります
今取り組んでいるテキストの繰り返し学習をすることを第一に考えましょう。
そしてそこから自分が苦手とする単元やあまり記憶に残っていないような単元を復習するようにしてみてください。
また受験する学校にもよりますが、入試問題には時事問題も出題される傾向があります。
入試自体はもう少し先の事ではあっても自分が生きている社会で、今何が起こっているのかを知っておくことはその後入試を受けるときなど、必ず役に立つ日が来るでしょう。
休校中の時間を使って新聞のニュース欄に目を通すことを日課にし、それについてを家族で話し合ったりするのも良い勉強方法のひとつです。
勉強する時間帯はいつがいい?
勉強する時間帯は家庭の生活ペースや子どもにもよりますが、勉強をしたあとに自由時間を作るといったスケジュールが一番おすすめです
基本的には楽しいことを後にしておく方が子どもも元気があるうちに勉強し、その後に息抜きとして遊んでストレスを発散するという良いペースを作ることができます。
また、かわりばんこに勉強と遊びを交互に行うというのも良い方法でしょう。
勉強も自由時間もダラダラしたものにならないように、必ず初めに時間を決めておきましょう。
自由時間にする遊びは子どもが自分で楽しめるものが基本ですが、ゲームやYouTubeなどの動画はキリよくやめるというのが子どもだけだとどうしても難しくなります。
もしも取り入れるなら、親がきっちりと管理できる状況でだけ取り入れるようにする方が良いでしょう。
また、休校中は運動不足にもなりがちです。
自分の地域の状況を見て、外遊びが可能なようであれば外で遊ばせてあげることも視野にいれてあげましょう。
公園などでも遊ぶのが心配な場合は無理はせず、家の中でストレッチを一緒にするなどして適度に体を動かしましょう。
一人では面白くなくても親と一緒ならストレッチも遊びの一つとして楽しむことができるのではないでしょうか。
親の関わり方は?
親御さんが在宅している場合は、子どもと一緒にいる時間が長すぎて子どもも親も両方ともストレスがたまってくる頃ではないでしょうか。
この場合は子どもにあまり干渉しすぎないようにすることも大切です。
どうしても目の前にいるので色々と口を出したくなりますが子どもに任せる時間と親が関わる時間を決めておくと行き過ぎた口出しを防ぐことができ、お互いがストレスをためずに過ごすことができるでしょう
一方仕事で親が家にいない家庭の場合は、子どものスケジュールの確認と声掛けが大切となります。
スケジュールの確認は朝、仕事に出る前の朝食の時間などを使って今日やる事の確認を子どもにして、その内容を簡単なメモとして残してあげておいてください。
子どもは親がいなくてもそのメモがあれば、たとえ今日やる予定の内容をを忘れてしまっても思い出すことができます。
そして親は仕事の途中の休憩などを利用して、電話やLINEなど、子どもと連絡が取れる手段で進み具合を確認してあげてください。
そしてその時にそれまで頑張った部分は必ずほめてあげるようにすると、その後の学習にも子どもは意欲的に取り組むことができると思います。
親の方も通知機能などを使って、声掛けの時間を忘れないように工夫してくださいね。
まとめ
小学校低学年は1日におよそ1~2時間ぐらい、主に計算練習と漢字練習を行うのが良いでしょう。
まだ体力もなく、集中力も長くは続かないことを考えて、休憩を入れたり数十分ごとに数回に分けるなどして取り組む様にしてみてくださいね。
中学受験を目指している小学校高学年のお子さんは、なるべく普段通りの生活を心がけ、今取り組んでいるテキストを繰り返し学習をすることを第一に考えましょう。
そして苦手な単元を重点的に復習するようにしてみてください。
基本的に元気があるうちに勉強し、自由時間などの楽しいことを後にしておく方が、ストレス発散にもなるためおすすめです。
休校はもうしばらく続く予定ですから、親も子も無理なく過ごせるように工夫してみてくださいね。