中学受験の小6 算数できない苦手な子が取り組んだ克服方法はコレ!
我が子(女子)は小4から中学受験の進学塾へ通っていたものの、もともと算数は苦手でできない状態だったので小6の時には今まで学習したことはきれいさっぱり忘れていました。
そこで算数の苦手を克服するべく立ち上がることになりました。
中学受験を決めた小6に算数できない苦手な我が子が取り組んだ克服方法などについてお話します。
中学受験の小6 算数できない
これは私が実際に体験した話です。
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
我が子は小4の頃から進学塾に通っていましたが中学受験のことは一切考えず本人も普通の公立中学校に行くつもりで過ごしてきました
ところが小5の2月に女子同士のいざこざに巻き込まれこのまま地元の公立中学にはいきたくないと思い突如私立中学の受験を決めました。
もう小学6年生になるので受験までは1年をきっています
進学塾で受験用の勉強はしてきたものの本人にその気がなかったので今まで習ったことはきれいさっぱり忘れていますし、そもそも受験用の勉強も周りに比べて力を入れていませんでした
このまま塾に通いながら、家庭教師や個別指導に通うための時間もお金もないので、市販の問題集や今まで塾で使ったテキストなどで苦手を克服していくことにしました。
算数が特にできないのでまずタイムスケジュールを組んで1週間の流れを表にしました。
平日は毎日夕方から塾があるので学校から帰ってきたら宿題をして塾に行き、帰ってきてからの勉強なので2時間あるかないかでした。
日曜や祝日などの塾や模試がない日には文字通り朝起きてから夜寝るまで勉強の時間でした。
その時間のほぼすべてを算数に充てていました
中学受験の勉強内容は、学年が上がるにつれて家庭で親が教えるのは本当に難しくなります。
特に算数は少しの時間で教えられるものではなく、家で親が先生となって学習するのは厳しいと実感しました。
ですから家で勉強するのは自分の力でできる内容でわからないところは塾で聞くというような学習スタイルを作ることがおすすめです
小学生の子供は時間の管理をするのが苦手な子がたくさんいます。
たとえ自分で志望校を決めてそこへ入学する熱意がある子供でも
- 得意な科目ばかり勉強したり
- 効率の悪い勉強方法
などを行っていたりすることがあります。
そのため親は毎日の勉強のスケジュールを作ってあげて、それを忘れずこなせるように声をかけてあげることが大切だと思っています。
ある時は得意科目を勉強する日にしたり、時間に余裕のある休みの日は苦手科目を勉強する日と決めたり、子供に合ったスケジュールを立ててあげることが大事ですね。
我が子は「他の教科は塾だけでいいから、家では算数をしたい」ということだったので算数メインのスケジューリングでした。
苦手教科かどうかにかかわらずスケジュールを立て管理して習慣化していくことは、中学受験ではとても役に立ちます
中学受験 算数が苦手な子
算数が苦手な我が子は、塾のある日もない日も夜の9:30から寝るまでは計算問題を解く時間にしていて、時間内になるべく早く正確に解けるように訓練していました。
というのも算数が苦手な我が子が目指す私立中学は算数の入試問題の大問1にあたる部分に四則計算が必ず出題されています。
試験時間は短いので最初に目にする問題でワーッとテンパってしまわないように基礎力をつける反復練習に明け暮れました。
計算力は、いきなりたくさんの量をこなしたからをいって急に力が付くわけではないので、少しずつでいいから長く続けていくことが重要だと思いはじめたのです。
一気にやるのではなくコツコツと行うことが力になるのです
ですから娘は1日10問を必ず毎日解くようにしていました。
- 継続して行う=力がつく
と考えていたので、10問が無理な時には5~6問ほどの時もありました。
塾にも通う小学生にとっては、数問であっても毎日行うというのはしんどいものです。
「毎日やろう」と決めておくだけでは忘れてしまうことも多く、続けることが難しいこともあります。そのため
- お風呂に入った後に必ず行う
- 計算問題が終わったら寝る
というように、いつ取り組むのかを具体的に決めておくことは大切になります。
時間を決めてしまえば、問題を解くことを毎日の当たり前の習慣にすることができます。
我が子が苦手意識を克服するために使っていた計算の問題集はこちらです
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1ページ10問づつですが結構ハードな問題で最初は
- 時間内に終わらない
- 間違いだらけ
という目も当てられない悲惨な状態でした
時間内には終わらないし答え合わせをしても間違いばかりで我が子も大泣きをしてもうやらない!といったときもありました。
そんな我が子を初めは、なぐさめて・なだめて・前向きな気持ちに持っていこうとした私もそれならもうしなくていい!と怒って問題集を破ったこともありました。
ブラックジャック的なページ(;´Д`)
それでも泣きながら毎日繰り返し繰り返しやっていきました
初めは時間も足らず間違いが多かったけど1ヶ月後には問題にかかる時間が少なくなっていき正答率が上がってきました。
この四則計算問題集は小6の春休みから始めて私立中学の入試の前日まで続きました
※ちなみに私立中学の入試が終わった夜に『あの計算問題をもうやらなくていい~!』と超よろこんでいたので本当にイヤだったんだと思います(笑)
この計算問題集を開くと、骨のある問題なのに1問1問の間が狭くて計算スペースが少なく数字に圧倒されてしまいます。
私なんかは開いた瞬間に閉じたくなります。多分算数の苦手な我が子もそうだろうと思って
- 計算を正確にできるように
- 2問やったら1枚終わるように
- 簡単だ、と見せかけるように
1ページに2問づつになるように拡大コピーをして5枚1セットで子供に渡していました
この方法は子供の受験が終わった後読んで知ったのですが子供を4人(この当時は3人)東大に入学させたあの佐藤ママの本にも書かれていて改めて効果的な方法だったんだと驚きました
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また文章題や特殊算に関しては思考力が必要になるので問題を何度も繰り返し解くことで伸ばすことができます
思考力は考える力の事なので、一つの問題をいろんな角度からとらえ、さまざまな解き方を考えていくことで養うことができます。
そのため色々な問題集に手を付けるのではなく、同じ問題集を繰り返し解くという学習方法を行うことが効果的です。
繰り返し解くことでいろんな解き方を定着させることができるのです。
娘は自由自在という参考書のような問題集を使いながら繰り返し解いていました。
そして何度も自由自在を解きながら、この単元は特に苦手だなと思うところは別途その文章題に特化した問題集を購入して重点的にカバーするようにしました
関連記事中学受験の算数を親が教える時 参考書を使って親が勉強を見る時は
我が子はこの時点で志望校を決めていましたので、その私立中学の過去問を意識しながら必要なことを基礎から教えていきました。
過去問を見ると毎年出題されている問題から傾向が伺えたので、その単元を軸にして関連の高い文章題を基礎から応用へとやっていった感じでした。
また入試では答えを導き出すことはもちろん大切ですが、それだけでは残念ながら不十分なのです
なぜなら首都圏の半数ほどの学校が、入試問題の中で途中式を部分点として点数化しているからです。
これは答えを出すことができたかということだけを見るのではなく、その答えをどのように考えたかを見るためです。
公式を暗記して解くのではなく、なぜそのような答えになるかの理由を説明するような問題を出題する学校も増えてきています。
このような問題に対応するために表現力も必要になります。
算数の問題での表現力は答えを出すことではなく、答えが出るまでの途中式や考え方の記述のことを表します
表現力を伸ばす対策として、まず普段から答えだけではなく途中式もノートに書いていくクセをつけましょう。
そして公式の丸暗記ではなく、その公式の仕組みを理解し、なぜその公式を使うと答えが出るのかまで理解しておきましょう。
公立の小学校でも答えの出し方を考えるという活動は行っています。
学校の授業も大切にし、普段から言葉でも問題の解き方を説明できる力を身に付けるために、会話の中でも理由を説明するということを意識してみてください。
中学受験の算数の苦手克服のためには
算数の苦手を克服して学力をあげるためには復習とテスト直しは必須です
そして「繰り返して慣れる」ということもとても大切です。
特に中学受験の算数では、一度問題を解いたからといって終わりにしてしまうことは苦手を克服する事にはつながりません。
算数はできるだけ早く、より簡単な方法で正確に答えを出す力が求められます。
この力は一度の正解で定着するものではなく
- 何度も同じ問題を解いたり
- 数を変えた類題を繰り返して解く
ということで問題に慣れ、定着していきます。
ですから同じ問題に、時間をおいて何度も挑戦してみましょう
そして自分の力で解けたとしても解説を読むという事もしてみてください。
解説を読むことで自分で解いた方法以外の別の解き方を学ぶことができます。
より簡単に答えを出せる方法を知ることもできるかもしれません。
テストの直しは算数が苦手な場合には最初から無理に難しい問題を解くことを考える必要はありません。
模試では普通、最後の方に点数差をつけるための難問が出題されます。
算数が苦手な場合はこのような難問ではなく、前半部分で出題されている問題に取り組みましょう
同じような問題を見た覚えがあれば、それはよく出題される問題です。
次にテストでまた出合う可能性もあるので早めに解けるようにしておきましょう。
まとめ
このマンツーマンでの勉強が功を奏したのか小5が終わり春休みになり小6になった4月に受けた模試での偏差値は上がっていました。
今まで受けた模試は本人の希望ではなく塾に受けさせられているようなものだったので数値も良くなかったのですが、ここへきて本人が頑張りを見せたことで塾長先生は我が子のことを大変ほめて下さいました。
このまま頑張れば特待生も夢じゃないよ、と。
この言葉は我が子にとっても私にとっても大きな励みになりました。