中学受験に向けた低学年からの準備は?先取り学習にくもんは?
ご家庭の方針など様々な理由で低学年のうちから中学受験を視野に入れた取り組みを考えているご家庭もあると思います。
小学1・2年生などの低学年のうちから塾に通わせるのはちょっと・・と思っていても何もしないままだと不安になりますよね。
今回は中学受験に向けた低学年からの準備として、先取り学習についてご案内します。
通信教育や公文などについて体験談からお話したいと思います。
中学受験低学年の先取り学習
中学受験に備えるために低学年から先取り学習をすることは効果的です。
小学校で習う学習内容を全て学習し終えるのは、当然ながら6年生の3学期です。
それでは中学入試には間に合いません。
また小学校で習うものは基礎的な内容ばかりで、中学入試の問題で出てくるような応用的な問題は学習しません
ですから学校外で先取り学習することは、中学受験を目指すには大いに役立つことなのです。
そしてその先取り学習は低学年の頃からやっていれば
- 受験までに余裕を持って内容を終えることができる
- たくさんの演習問題をすることができる
- 一つの問題をより深めて学習できる
ことになります。とはいっても1年生や2年生のうちから進学塾で勉強しなければならないというわけではありません
自宅でも先取り学習は可能なので、市販の問題集を使うなどして学習していくという勉強方法で十分です。
ただし選ぶ参考書は学校の教科書に沿ったものではなく、答えを出す目的以上になぜそうなるのかということを考えることができる問題のものを選ぶようにしましょう。
低学年のうちから考える力を重点的につけておけば、高学年から始まる中学入試へ向けての本格的な学習にも対応できる十分な力がつくはずです。
中学受験では考える力が必要な理由
中学受験では「なぜ考える力が必要なのか?」というと初見の応用問題にもすぐに反応できる力を身につける必要があるからです
中学入試では自分が出合ったことのないような問題も出題されます。
こういった問題に向かう時に「習ってないからわからない」とあきらめるのではなくどうすれば解けるのかと考える力がある子が中学入試では有利です。
そのためには問題の解き方に重点を当てる必要があるのです。
普段の勉強で理屈を理解せずに、ただ問題の解き方を覚えていくだけでは応用問題に対応することはできません。
問題を解くときには答えが合っているというだけではなくどのようにその答えを導き出したかを説明できるぐらいの理解が必要です
入試問題に出てくる「習っていないからわからない」と感じる問題は、問いかけ方が違うだけで、実は自分の知識で解くことができる問題だということがよくあります。
解き方を覚えているだけの学習だと「習っていない」と感じてしまいますが、どのように答えを出すかをしっかりと理解できていればパターンは同じだけれど問いかけ方が違うだけの問題だと気付くことができるのです
答えを出すことだけを意識した勉強方法では、対応できない問題が入試では出題されます。
最終的には答えが合っていないともちろん点数にはなりませんが、応用問題にも対応できる力を身につけるには考えて解く力が不可欠なのです。
中学受験の低学年に公文がおすすめの理由
低学年から公文に通うお子さんも多いですよね。
公文式が子どもの学習にとって有効な理由として
- 基礎学力をつけることができる
- 学習を習慣化させることができる
ということがあります。公文式では学年で勉強内容が決まっているのではなく個人の学習スピードに合わせて学習内容が決まります
子供にとっては自分の学年ではまだ習わないような内容を習ったり、反対にまだ理解ができていなければ少し内容を戻して学習することが可能です。
自分の学習レベルに合わせて問題を解いていけば、慌てずに基礎学力を十分につけることができるでしょう。
そして算数の計算問題は早めに始めれば十分なトレーニングをすることができるため、しっかりとした計算力が身につくでしょう。
また宿題としてプリントもきちんと出されるので、教室がない日でも学習するという学習習慣が身に付きます。
低学年のうちに学習習慣をつけ勉強のサイクルを身に付けておくことは長期間をかけて勉強をする中学受験の準備としてとても役に立ちます
ただし公文式の学習は「スピードだけを意識して速く終わらせてしまう」というやり方をしてしまうと効果があまりありません。
字を丁寧に書きながらよく考え、問題にしっかりと取り組む姿勢が大切です。
親御さんは慣れてきても、宿題プリントをするときにはそばについてあげて、丁寧にできているかを確認してあげるといいですね。
我が家が行った低学年からの先取り学習
我が家の子供たちは小学生になる時に小学講座に申し込むとプレゼントとしてもらえる進研ゼミのコラショの目覚まし時計が欲しいために申し込みをしたようなものでした
当時は中学受験をするなんて少しも考えていませんでしたが時計がすらすら読めるようになるには、ぴったりのアイテムでした。
そして結果として進研ゼミは新・小4で塾に入る前くらいまでは、かなり勉強の力になってくれたので低学年の先取り学習としては最適な教材でした。
進研ゼミには普通のレベルがあり、その問題が簡単だと感じる場合には、より難しいレベルにランクアップもできます。
進学塾大手の日能研などからも出ている通信教育もあります。
まず見た目ですが、進研ゼミは子供のやる気を引き出すためのかわいいイラストなど工夫がたくさんありますが、日能研のテキストは色味のないドリルのようなものでした。
内容も進研ゼミが一般的な問題なのに対して日能研の通信教育はかなり難しいものという印象でした
おそらく小4から日能研に通うことを前提にしたお子さんがその前段階として日能研の通信教育をしておくと塾に入ってからも少し余裕が生まれるレベルなのでしょう。
- 内容がとても濃いので難しくてわからない
- やらなくなる
- 勉強が嫌いになる
とお子さんによっては、どんどん良くない方向に行くことも考えられます。
ですからまだ低学年で『まずは毎日勉強する習慣から身につけよう』とする場合には進研ゼミを先に使う方が、個人的にはおすすめです。
赤ペン先生からタブレットに帰って来たお手紙で『頑張ったね』と言ってもらえて嬉しい気持ちの方が勉強に向きやすいんじゃないかと思います。
進研ゼミは3・4日もあれば全部できてしまうようになれば、日能研などの進学塾が出している通信教育に変えてもすんなりいくと思いますし通塾を視野に入れて入塾テストを受けても大丈夫ではないでしょうか
低学年の先取り学習として大事なことは(通信教育を使っても使わなくても)わからないところを親御さんがみつけてあげることにかかると思います。
子供自身が『ここがわからない』と言ってくれればいいのですが、言われなければ『わからない所がわからない』というのが親の正直な気持ちです。
勉強している内容がどれくらい理解できているかを確認するのはとても大事なことです
そういう意味では忙しいお母さんこそ、返却された問題を見てわからなかったところをパッと確認できる通信教育の方がやりやすいかもしれませんね。
関連記事中学受験を考える低学年の通信教育に進研ゼミを選んだ理由とメリット・デメリット
我が家では中学受験準備にそろばん
我が家の子供たちは近くのそろばん教室に幼稚園の頃から小学3年生まで通っていました。
そろばんのいいところは、週に3回通うので教わったことを忘れないということと、週3も行くので習ってきたことが沁み込むことです。
そしてそろばんの最大の武器は、どんなに桁が増えてもする操作方法が変わらないという点です。
ある程度そろばんを続けていると、自然に頭の中にそろばんが入ってくるといいます。
そして頭にそろばんが入れば、暗算ができるようになります。
まだ学校で割り算を習っていない頃から、すでに割り算もできました。
そして特に早く進んでいるお子さんは別として、だいたい塾に通うようになるまでに3級くらいになります。
そうやって一歩一歩確実にステップアップしていきます
我が家では通塾すると同時にそろばんはやめて塾中心の生活に切り替わりました。
関連記事中学受験に向けて4年生の習い事はいつまでする?過ごし方は?
中学になると『子どもの頃に何をしていたか』という話が親御さん同士で出ます。
私が中学で知り合ったご家庭は塾以外で
- 通信教育
- そろばん
- 公文
のどれかをしていたという話がよく出ます。
さらに公文は英語もありますから、その科目も習っていたというお子さんも珍しくありませんでした。
まとめ
国語と算数に限っていえば家で参考書を使ったり問題集を解くなどして塾に行かなくてもやる方法はあります。
それでなくても学年が上がって通塾するとなるとこの先は、塾中心の生活となりますから低学年のうちは友達との交流も大事にしてあげてくださいね。
(*´ω`*)