中学受験で友達と遊べない!遊びは禁止?息抜きにゲームは?
受験生やその周りの大人には、受験生なんだから遊んでいる場合じゃないという考え方の人もいます。
ところで、もし6年生になったばかりの子供がとつぜん『受験生だから今年は遊ばない。毎日勉強だけを頑張る』と言ってきたらどう感じますか。
私だったら喜ぶ・・なんてことはなく『どこで誰に何を聞いてきたの?』と不審に思います。
本当にそんな生活をしたら危険きわまりないと思うからです。
今回は中学受験の勉強で友達と遊べない時の話や遊びを禁止すること、息抜きにゲームをすることなどについていくつかお話したいと思います。
中学受験で友達と遊べない
これは私が実際に体験した話です。
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
受験生の中には「勉強で忙しくて友達と遊べない子」もいれば「勉強で忙しいのに友達と遊んでる子」もいます
これはどの学力層でも同じです。
志望校の偏差値に関係なく、遊べない子と遊んでる子がいます。
中学受験だけを考えた場合、どちらがいいというのは一概には言えません。
遊べないぐらい忙しく勉強しているのに成績が伸びない子はいますし、遊んでるせいで成績が伸びない子もいます。
逆に、遊べないぐらい忙しく勉強して成績を伸ばす子もいれば、遊んでるわりに成績が伸びる子もいるわけです。
だから人生のゴールが中学受験なのであれば、何が正解かは私にもわかりません。
ですが子どもの人生のゴールは中学受験ではないですよね。
入学させることだけが目的で、入学後はどうなろうと構わないという親御さんはいらっしゃらないと思います。
そこで、ムリをして友達と遊べない生活をした受験生が中学入学後に陥りやすい罠について紹介したいと思います。
中学受験のために遊びは禁止?
まず先ほど述べたようにどの学力層にも受験のとき勉強で忙しくて遊べなかった子と受験のときも遊んでた子がいます
例えば志望校の偏差値が70だとすると入学後の教室には
- 偏差値70の学校に入るために生活を犠牲にして入ってきた子
- 無理のない範囲で勉強して偏差値70の学校に入ってきた子
が、入り混じった状態になります。
偏差値70の学校は授業や宿題の内容も偏差値70だということです
無理のない範囲で受験勉強して合格した生徒は無理をしなくても偏差値70なのですから、中学校に入ってからも無理のない範囲で学校の課題をこなすことができます。
ところが生活を犠牲にして合格した子は遊びなどを禁止して偏差値70なのですから、中学校に入ってからも学校の勉強についていくためには生活を犠牲にする必要が出てきます。
つまり勉強が忙しくて友達と遊べないということは受験が終わってからも続いてしまう危険があるということです。
中学受験をした場合はほとんど中高一貫校ですから、ひどい場合は18歳になるまでその状態が続くわけです。
18歳までずっと勉強が忙しくて友達と遊べなかったなんてことになったら、仮に勉強についていけたとしても相当つらい人生だと思います。
普通はそんな状況に何年も耐えられませんからどこかの段階で学校の勉強を投げ出すことになるかもしれません
もちろん、受験で無理をした受験生が入学後も必ず無理をする必要が出るとは限りません。
受験で猛勉強したのがきっかけで成績が安定し、入学後はそこまで無理をしなくても勉強についていけるということも考えられます。
ですが、このケースでも全く安心ができません。
これは子供たちの同級生にもいるのですが、勉強が忙しすぎて友達と遊べなかった子どもは、生活に余裕ができて遊びを覚えたときの反動が、もう本当にすさまじいんです。
- 遊びたい
- ゲームしたい
- 漫画読みたい
- おしゃべりしたい
といった欲望がずーっと押さえつけられていたせいで、極限まで膨れ上がってしまっています。
しかも勉強がある程度できる子の喜ぶ遊びってインドアで一人でもできるものが多かったりしますので、その気になれば誰も付き合ってくれなくても一日中やってられる場合があります。
たとえばゲームしたいという欲求をずっと溜め込んでた子が、ゲームにはまったりすると夜更かしして一日中そればっかりという状況がずっと続いたりするわけです。
もしかしたら子どもの頃に遊べなかった欲求不満が、一生尾を引くことだってあるわけです。
中学受験勉強中の息抜きにゲームは?
ときどき近所のママ友に『何をして遊ばせたら頭が良くなるの?』と聞かれることがあります。
これが2~3歳の子供なら知育として気をつかうべき話題ですが、小学校高学年にもなっていると『大人が口出しをせずに好きな事をやらせてあげてください』と思うのです。
遊んでくれる友達がいるのなら是非一緒に遊んで他人との付き合いを学んでほしいです。
ゲームがしたいというのであれば、ゲームはずっとやったら飽きるという実感を人格形成が終わる前に持たせてあげてほしいのです。
変な話ですが、遊び慣れている賢いお子さんは『ゲームはしたいけど、飽きてくるからずっとしていたいとは思わない』みたいなことをサラっと言ったりするので、感心することがあります。
まとめ
受験生は忙しいですよね。
本当に毎日遊び呆けていたらダメなことは重々承知です。
先生も親ごさんも子供本人もみんな、遊んでても成績は上がらないということはよく知っています。
だからこそ、遊べる時間を確保できる生活を設計しないと長続きのしない無茶をすることになって、あとあと怖いのです。
勉強は一時期だけ頑張ればよい非日常ではなく、中学校に入ってからも毎日積み重ねる日常です。
受験勉強を非日常だと捉えて特別視してしまうのは長期的に勉強を継続するうえで、実は危険な発想なのですね。
6年生にもなると時間がなくて大変でしょうが、何かの折にはテレビでもゲームでも遊びの時間を設けてあげてほしいなと思います。
オセロ(*・・)シ○●○ヾ(・・*)オセロ