気になる公立中高一貫校の学費や倍率 適性検査の問題ってどんなもの?
中学を受験しようと考えて迷いながら塾を決め、そして勉強のスタートを切ります。
でも私立中学と同じように地域には公立中高一貫校もある時、同じ6年間をこれから過ごすなら、どちらが本人に向いているのかと迷ってしまうことがありませんか。
中高一貫校という同じ形式で、違うのは私立か公立ということです。
どうせだったら、金額もやや抑えられる公立の方がいいのでは?と1度は思いますよね。
私もそうでした。
気になる公立中高一貫校の学費や倍率、適性検査の問題などについてお話します。
公立中高一貫校の学費
これは私が実際に体験した話です。
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
どの地域でも都道府県でも中高一貫校はありますね
例えば埼玉などは、特に中高一貫校が多く公立王国と呼ばれています。
確かに埼玉の人口が密集しているエリアには、こういった中高一貫校があり早稲田や慶応に進学する人もかなりの数になります。
大手進学塾・日能研のR-4という偏差値のグラフを見ると、確かに上位に入っている学校がほとんどです。
まずは金額的なお話をします。
私立中学に比べるとかなり割安なのがわかります。
我が家の話ですが、子供たちが通う公立中高一貫校の1ヶ月の学費は約1~1.5万円です。
- PTAの会費
- テキスト代
- 修学旅行などの積立金
などが含まれた金額です。(お弁当持参なので給食費は含んでません)
年間で約15~16万かかる計算になりますが、定期代や制服の破損や買い替え(特に靴下!学校のロゴ入りだから高い!)などを含めると年間で20万円は優に超えます。
またこの金額には入学までに用意しておくものについては含まれていません
入学式までには
- 制服一式
- カバンなどの所定の身の回り品
- 美術で使う絵の具・技術家庭で使う工具・電子辞書など、教科に必要となる道具
などを揃えておかなくてはいけません。
我が子は電車通学なので関係ありませんが、自転車通学のお子さんは白いヘルメットの購入が必須になります。(購入後に届けを出さなければ承認されません)
こういった諸々を合わせて我が家は、入学するまでに約11万円かかりました。
ですがこの時点で冬用のコートは購入せず(セーターのみ購入)でしたし、靴下も最低限の枚数だったので、こういったアイテムを多数購入していたママ友は13万円近くかかっていました。
学費の話に戻りますが、地元の公立中学校に通うご家庭は(こちらも給食費は含まず)1ヶ月で約5~6000円という話だったので、我が家の地域では一貫校の公立中学の方が高めということになります。
とはいえ私立中学と比べると、かかる費用の差は歴然としています
費用の面で魅力的な公立中高一貫校ですが入るためには、かなりのハードルを越える必要があります。
公立中高一貫校の倍率
公立の中高一貫校は私立中学ほどお金もかからない、しかもレベルが高いとなると『試しに受けてみようか』と思うご家庭が多くなるのも当然です。
本気で目指している子供たちに加えてそんな人達も受検しに集まって来るのですから当然、倍率が上がっていきます
一般的に公立の中高一貫校の倍率は6~7倍とされていますから、本当に狭き門なのです。
我が家の上の子の受検の時も6倍以上でしたが、直前で受検を取りやめた子たちもいて当日は5.9倍になりました。
『6倍を下回った!』と一瞬浮かれましたが、冷静に考えても5.9倍ってまだまだ高いんですよね・・
( ;∀;)
倍率が高い上に合格ラインも明確にだしていないところも多く、合格するための判断基準も正確にはわかりません。
例えば同じ点数をとったのに合格する子と、不合格になる子の違いは何だろう?ということです
もちろん適性検査や作文からその子の考え方などを見極めて合否決定となるのでしょうが、そこは公立なので
- 基本的に望まれる生徒のモデル
- 主体性・社会性・協調性・正義感のある子ども
- 子どもの可能性を伸ばす良質な環境
- 教育を学校まかせにしない家庭
が求められているのかな、と個人的には思います。
公立中高一貫校の受検には児童会をしていれば有利になる、という話をよく耳にされるかもしれませんが、そういった話も公立一貫校校の求める人物像から来ているのでしょう。
公立中高一貫校の適性検査の問題
公立には適性検査という試験があります
激戦区の埼玉に住んでいる友人も、只今6年生で中学受験の真っ最中で一生懸命勉強をしています
基本的には公立中高一貫校を受けると決めてからの準備期間は1~2年で大丈夫とされています。
私の地域の進学塾も公立中高一貫校コースは小学6年生になってから開講しますし、なかには夏休み明けの後期から対策コースが始まるところもあります
適性検査は私立中学受験のような難問というものではありません。
都道府県の教育委員会から指定されて使っている教科書がそれぞれの小学校でありますよね。
適性検査にはその教科書に載っていること以外からは出題されません
適性検査を実施することで小学校の勉強を熱心に取り組んできたか、正確に把握しているかどうかを判断します。
つい最近バズったのでご存知の方も多いかもしれませんが、東大ナゾトレで有名な松丸亮吾さんが面白い問題をツイートされていました。
小3のときに作った算数の問題です。
小学校で習う知識だけで解けます、ルートも使いません。ぜひやってみてね。 pic.twitter.com/5k1rxYzyvF
— 松丸亮吾@東大ナゾトレ (@ryogomatsumaru) 2019年1月7日
『適性検査みたいで面白い!』というのが私の第一印象で、すごい久しぶりに本気になって考えました(笑)
ツイートにもありますが
- 小3のときに作った
- 小学校で習う知識だけ
- ルートも使わない
- 面積を求める算数
ということなんです。
九九が完璧に覚えられていて、面積を求める公式がきちんと理解できている小学3年生以上のお子さんは大勢いると思います。
それを使えば解けるということは要は考え方次第なんですよね。
お子さんと一緒に考えてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに解答編を含む松丸亮吾さんの記事はこちらです
(外部サイトへ飛びます)
まとめ
比較的リーズナブルでしかも偏差値が高いとなれば誰にでも魅力的なものになり、学校を選ぶ選択肢が増えます。
私立中学と公立中学は同じ中高一貫校でいてもかなり違いがあります。
もし迷っていても先に始める私立中学の勉強とその後に公立も視野に入れるということもできますね。
(`・ω・´)ゞ