中学受験の国語 説明文読解が苦手な小学生に教えるコツは
小学生はどちらかというと物語文は好きだけど説明文は苦手という子が多くないでしょうか。
私の娘は国語が好きで長文読解は物語文が得意だったのですが、説明文や論説文になると得点しにくかったのです。
これが好き嫌いの問題なら別によいのですが、中学受験の勉強を頑張っている状態で物語が得意、説明文は苦手というのがいつまでも続くことに、ちょっと危機感を覚えました。
というのも物語文よりも説明的文章のほうが、勉強の成果がしっかり上がる単元だからです。
そこで今回は物語は得意だったり、そこそこできるのに説明文の読解が苦手というケースについてお話したいと思います。
中学受験の国語 説明文が苦手
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
中学受験の国語の説明文を小学生が苦手な理由はいくつか考えられますが、特に注意が必要なのは次の二つです。
このタイプが一番あとあと響いてくると思います。
論理的というのは自分には馴染みのない意見や考え方でも理解できるということです
これの何が問題かというと、物語が得意という部分さえもが学年が上がると崩れてきかねないからです
学年が低いうちは、物語の登場人物も小学生でも馴染みやすく共感しやすい人物ばかり出て来ることが多いです。
なので、論理的な思考は苦手だけど共感力の高い子なんかは『うんうん、わかるー』という感じで内容を把握していくわけです。
ですが、全ての物語がそういう作りになっているわけではありませんよね。
主人公が父親とか教師とか政治家とか、小学生では『うんうん、わかるー』とは思えない人物もたくさん登場します。
論理的に思考できる子は全然共感できないけど、把握はできるというところに着地していきます。
論理的に思考できないと、共感できないので『何?この登場人物!』で思考停止に陥ってこの物語、面白くないと投げ出しがちになります。
論理的に思考できない=共感できない事は分からない
ということなんです。
つまりちゃんと読み取れていなくても、たまたま登場人物の思考が自分と似てるから解けたということを繰り返しているうちに物語が得意と錯覚してしまっているだけの危険があるわけなんですね。
このタイプは本当に多いです。
本はたくさん読むけど、物語しか読んでないという子が陥りがちですね。
物語は読んでいると面白いので気持ちはわかるのですが、いくら物語だけを大量に読んでいてもやっぱり説明的文章は登場する言葉が物語とは違うんです
説明文読解 小学生には
私の娘は説明文や論説文が苦手でしたし、息子に至っては国語全般が不得意でしたから2人の子供がそれぞれ小学5年生の時に、塾の宿題とは別に、家で毎週1題の文章題を課題として与えていました。
という会話になるのはほぼ説明的文章の時でした。
知らない言葉も1つや2つなら前後の文脈から想像して補うということもできますが、10個も20個もそんなに知らない言葉だらけだったらそりゃあ理解できないよねという話になるわけです。
学校でも塾でも国語の先生というのは、たいてい子どもの頃から国語が得だった人がほとんどなので知らない言葉だらけで困り果ててる子もいる!ということがすっぽり抜け落ちている場合があったりします
子供からしてみれば10個も20個も知らない言葉があるのに
『言葉の意味は文脈から想像しなさい』
『いちいち覚えてたらキリがないですよ』
・・と、先生が言っていたなんて子供が言った時には驚いたものですがムリなものはムリです。
ちょっと極端な例文を出しますが、これを見れば大人でも子どもの置かれた状態がわかるかもしれません。
近年ではトッピロキーがマギシしているのでバックオに留意しながらジョメスすることが大切だ。
どういう意味だかわかりますか?
この例文には、誰が見ても意味不明な単語が4つあります。
これを見て、前後から想像してだいたいの文意を掴めるという人はほとんどいないはずです(・・多分)
漢字力・語彙力の低い子が陥っている状況がまさにこれですから言葉の勉強をしなければどうにもならないのです。
説明文読解のコツ
物語はできるけど説明的文章の苦手な子には漢字や語句の知識が豊富かという視点がまず大切です
というように、ほとんどの子は論理的思考が得意とか苦手とか以前に、この段階でつまづいているのだと思います。
特に優先的に覚えたほうがいい言葉は、話の内容を整理してくれる言葉です。
次の例文を見てみましょう。
たしかに環境問題を解決することは大切だ。
しかし環境を人間の手でコントールできると思い込むと、思わぬしっぺ返しを食らうことになる。
小学生の子供はしっぺ返しって何だろうということには疑問を持てる子が多いです。
でもたしかにという単語の働きに注目できる子はなかなかいません。
今から言うことは後で否定します。
私の言いたいことは他にあるんです、という意味です。
こういう単語をしっかり把握できていると、説明的文章は劇的に読みやすくなります。
しかも色んな文章に登場しますので、役に立つ回数も多いです
ですがひらがなで書いてあって、よく見かける言葉なので、知っていると思い込んで不十分な知識のままほったらかしになりがちだったりします。
なので、できれば
- 塾での指導は先生に
- 家での指導は親に
よる補助が必要な部分なのです。
こういう整理整頓のための言葉を優先的に覚えてなおかつ知らない言葉はそのつど辞書を引いて調べるというのが、地道ながらも確実に力のつく勉強方法なのです
まとめ
物語文はできるけど説明文は苦手というとき、本当に論理的なのがダメという可能性もありますが、まずは漢字・語句が本当に知識ついてるのか?という点を疑うところから始めてみましょう。
勉強というのは知らないことを覚えて賢くなることに本質があります。
知らない言葉があるのに調べない・覚えないのでは、それは勉強のやり方を変えたほうがよいという段階ではないかなと思います。
【がんばれ】・ω・´)尸
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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