中学受験の漢字ができない&苦手な小学生の正しい勉強法
中学受験の国語のテストには、必ずと言っていいほど漢字の問題があります。
覚えてさえいれば得点できる単元ですから、漢字ができなかったり苦手だと大変困ることになりますよね。
また中学受験をする・しないに関わらず漢字は一生使うものですから、とても大切です。
すべての勉強は前の学年の積み重ねなので、漢字ができない・苦手な小学生はどこかの段階でつまずいた可能性があります。
正しい勉強法を身につけて、しっかりと漢字を覚えていきましょう。
中学受験の漢字ができない
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
中学受験の漢字ができないと、漢字の問題以外にもさまざまな国語の力に響いてきます。
たとえば漢字がわからないと
- 長文読解も理解できない
- 作文も書けない
ということも発生してしまうわけですから、漢字だけは何があってもきちんと覚えなければいけないのですね。
我が家の息子は低学年の頃から、国語全般が大の苦手で特に読解問題が壊滅的だったので、入塾する時に『読解力が低いのでそこを重点的にお願いします』ということをお願いしました。
ですが、先生は『漢字をちゃんと覚えてきたのかをチェックしますね』と言われなぜ漢字?と思ったことがありました。
『漢字だけはばっちりなのに国語が全然ダメという小学生を、今のところ見たことがないからです』ということだったのですが国語の基礎である漢字ができないことは致命的ということなのです
そこで国語が苦手な息子が得意になるように、塾とは別に家でも特訓することにしました。
中学受験の漢字が苦手
中学受験の漢字が苦手で漢字がうまく覚えられないというとき
- 前の学年の漢字をちゃんと覚えていない
- 勉強方法に問題がある
の2つの可能性を真っ先に考えました。
まず1つ目の、前の学年の漢字をちゃんと覚えているかどうかですが、たとえば6年生の漢字に閣という字があります。
内閣の「閣」で、これは「門」の中に「各」を入れるだけです。
普通は組み合わせを覚えるだけでいいのですが
- 2年生で習う「門」
- 4年生で習う「各」
このどちらか一つでも覚えていなかった場合、新しく覚える知識が発生してしまいます。
すると他のお子さんよりも漢字を覚える難易度が、どうしても高くなってしまうのです。
こういったことが積み重なって、勉強の難易度が跳ね上がっている可能性がありますから5年生なら5年生の漢字・6年生なら6年生の漢字、ということにとらわれてはダメなのです
ですから前の学年までの漢字に不安が多い子の場合、先に前学年までの漢字をさかのぼって覚えることが必要になりますし、そうしないと勉強の難易度が上がります。
- さかのぼって勉強する時間がない
- 塾で漢字テストがあるので、まずは漢字テストに合格してほしい
といった親御さんの気持ち、とてもよくわかります
塾も忙しくて余分に勉強する時間って本当に少ないんですよね。
ですが4年生までの漢字がボロボロなのを放っておいて、まずは5年生の漢字を覚えてほしいというのは、苦手なものに、あえて難易度の高い方法で取り組むよう言っているのと同じなのです。
前の学年の知識をさかのぼって勉強することを遡及(そきゅう)学習といいます。
用語があるぐらいですから、教育の専門家にとっては必要でごくあたりまえの勉強法だということなのでしょうね。
そして漢字が苦手でうまく覚えられない可能性の、2つ目の勉強方法に問題があることと大きく関わってくるのです。
中学受験の漢字の勉強法
勉強方法に問題があるときには正しい漢字の覚え方をしなくてはいけませんね
正しい勉強法の手順をお伝えしますので、漢字の苦手な小学生がとばしている項目がないかチェックしてみてくださいね。
まず書き順のチェックを忘れないようにしましょう
書き順というのはその字を書く時に、いちばんやりやすい順序です。
千年以上の歴史を持つのが漢字ですから、千年以上いちばん書きやすいとみんなが思ってきた順序なわけです。
書き順はどうでもよくないんです。
理由は単純で書き順を守った方が、書くのも覚えるのも簡単だからです
苦手で困っているのに、わざわざ難しいやり方を選ぶ理由はありませんよね。
面倒でも書き順の確認は、間違ったクセが着く前に必ず行う必須項目なんです。
漢字を覚えるのが苦手という子が書き順がめちゃくちゃな場合、一年生の漢字までさかのぼるだけの価値があると思います。
それぐらい書き順というのは大切なんです。
「静」という字は「青」と「争」がくっついているだけです。
「洗」という字は「先」に「さんずいへん」がくっついただけです。
こんなふうに学年が上がれば上がるほど、習った部品の組み合わせでできた漢字が増えます
だから、部品の名前を知っていると漢字を覚えやすくなるんですね。
中学受験の勉強をしていれば必ず部首の勉強をすると思います。
もし部首の勉強をちゃんとやったことがないというお子さんは『部品にわけて考える』ということが難しくなるので、漢字を覚える難易度が一気に上がります。
あえて難しい方法で勉強するのはやめて
- 部首を覚える
- 前学年の漢字をさかのぼる
などして部品の知識を身に付けることが近道だと思います。
漢字の本を眺めているだけでは、やっぱり覚えられませんから10回でも20回でも書いて練習することが大事です。
最初の数回はお手本をなぞりながら練習できるような教材があると、より効果的です
よく小学校で漢字ドリルを配られたりしますよね。
漢字ドリルも最初はなぞりながら書くようになっていますので、理にかなった学習方法なんですね。
きりのいいところまで覚えたら本当に覚えたかテストすることも忘れてはいけませんね
テストは親御さんが作ってもいいですし、問題集や漢字の本を利用するのもアリです。
やってみると『練習したのに少し時間が経つと覚えてない!』ということが多々ありますから、もう一度練習して満点をとれるまで何度でもテストすることが大切です。
この最後の確認テストをしなかったばかりに覚えたつもりで終わってしまうお子さんは多いと思います
本当に覚えたのか確認するという作業は漢字だけでなくあらゆる暗記ものの基本なので、勉強の締めには必ずお子さんに確認テストをしてみてください
まとめ
今回は漢字の勉強方法でした。
- 前学年までの漢字・部首は大丈夫なのか
- 勉強の手順で飛ばしているところはないか
この二つが要注意のチェックポイントになります。
苦手な子ほど時間はかかっても、易しくて手堅い勉強方法が大切です。
短時間で終わる効率重視の勉強方法は得意な子向けのやり方なので、漢字の苦手な子にはおすすめしません。
漢字は一生の宝物です。
どんなに苦手でも、手間と時間をしっかりかけて一日でも早く克服してあげてくださいね。
頑張ッテ(*'ー'*)b
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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