入試作文『将来の夢』の書き方 小学生で夢が決まってない時と終わり方は?
中学入試の作文にはいろいろなテーマがありますが、よく出されるものに『将来の夢』という題材があります。
でもまだ小学生ですから職業について明確なビジョンを持っているお子さんの方が、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は将来の夢なんて特に決まってないという子どもが将来の夢について語る書き方をお伝えしたいと思います。
合わせて文章の終わり方やまとまる締め方についてもご案内します。
入試作文が将来の夢
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
中学入試の作文のテーマで将来の夢が問われることはよくありますよね。
さて、中学校は何の思惑があって将来の夢なんていう作文を書かせるのでしょうか。
目指す職業によって合格と不合格を決めるというのでしょうか?
もちろんそんなはずはありませんよね。
中学校が見ているポイントは次のような点です。
- 文章を書く能力は備わっているのかどうか
- 入学させたら問題を起こすような人物かどうか
これは私が高校受験をした時に同じクラスの子が書いていたのですが、なんと『近所の先輩と一緒にバイクを乗り回したことが楽しかった』みたいなことが書いてあったんです。
中学生はバイクの免許なんて取れませんから、この作文は『私は無免許運転をする反社会的な人間です』とアピールしているようなものですよね。
協調性とかリーダシップ以前の問題で、入学させたら問題を起こすような危険人物としてみなされ、作文で落とされてしまうわけですね。つまり
- 文章がちゃんと書けている
- 危険人物ではない
ということが大切になってくるわけです。
将来の夢作文の書き方 小学生は
小学生が将来の夢をテーマにした時の作文の書き方は、要はまじめな子なんだなということさえ先方に伝われば実際のところなんでも良かったりします。
とはいっても嘘を書くことはおすすめできません
本当はまったくそんなことを思っていないのに
- 警察官になりたいです
- 立派なパティシエになって美味しいお菓子を届けたいです
などをムリヤリ書かせても、どこかしらで嘘っぽさがにじみ出てしまうものなんです。
なので、多少は共感できるところがあるという範囲の内容で作文を書かなければいけませんね。
ではどうすればいいのでしょう。
将来の夢が決まってない時
まだ夢が決まってない時のおすすめの書き方は将来の夢を職業ではなく人柄にすることです
- 誠実に仕事をする大人になりたい
- 人の役に立つ大人になりたい
- 困っている人を助けられる大人になりたい
など、そういった方向で書いていくわけですね。
どんな子どもにも人柄の面で優れているところが必ずあります。
という場合でも、欠点をひっくり返してあげれば長所になります。
うるさくて落ち着きがないというのは見方を変えれば明るく活動的ということです。
優柔不断=安易に物事を決定せず深く考えることができる性格と言い換えることができます
大人しく気弱=落ち着きがあって温厚と言い換えることができます。
長所と短所は、同じ性質をどのようにとらえるかという見方の違いでしかありません。
だからどんな子にも必ずいいところがあります
それを活かした作文にすれば良いのです。
大筋が決まればあとは文字数稼ぎですよ・笑
誠実に仕事をする大人になりたいを例にしてみましょう。
この場合誠実に仕事をしている身近な大人の体験談・委員や家の手伝いなどで誠実な仕事をして喜ばれた自分の経験談を書けばいいのです。
たとえばこんな感じです。
私の将来の夢は誠実に仕事をする大人になることです。
私の父は、駅員の仕事をしています。
一年前のある日、父はこんな事件を経験しました。
定期券をなくしたというお客さんが、とても慌てた様子で『どうしてもこの電車に乗らないと間に合わないんだ』と父に語りかけてきました。
本当は、定期券を持っていないお客さんを電車に乗せるわけにはいきません。
ですが・・
こんな調子で、できるだけ詳しく
- 事件のあらすじ(過去に起こったこと)
- 事件の中で考えたこと(現在思っていること)
- 事件を通じて感じた思い(未来にどうなりたいか)
なんかを記して字数を稼いでいくのです。
本当に起きたことであれば説得力も高まります
実在の事件をもとにしていれば、美談にするため多少話を盛っても問題ありません。
ただし盛りすぎると都合がよすぎて嘘くさいな、という方向にいってしまいますのでほどほどにしないといけませんね。
将来の夢作文の終わり方
経験談を並べて字数を稼いだら、あとは話をまとめて締めるだけです。
おすすめの終わり方は
- 中学に入ったら○○したい
- 中学に入っても○○を続けたい
という風に、中学生活と将来の夢を関連付けて終わる方法です。
例えばこんな感じです。
・私も父のように誠実な仕事をする人間になりたいです。
・中学に入ったら学校生活の中で役割を誠実に務め、身近なところから誠実な仕事をしていきたいです。
・この体験は私に頑張ることの大切さを教えてくれました。
・中学に入ってからも、活動的な生活を活かしてみんなを引っ張っていきたいです。
など、そういった終わり方ですね。
体験談を書けるタイプの作文はだいたいこの方法で締めることができます
まとめ
将来の夢が職業とは限りません。
ない場合は他の切り口で、嘘にならない範囲のことを書きましょう。
段落構成は
- 将来の夢
- 体験談
- まとめ
の三段落構成になっていれば完璧ですよ。
【がんばれ】・ω・´)尸
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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