中学受験の作文の勉強法には日記!書き方がアップする小学生高学年のコツ
私の子供たちは中学受験を念頭に勉強していましたが、私立中学と同時に公立中高一貫校も受験する予定だったので適性検査の勉強も欠かせませんでした
そこには作文があります。
国語全般が壊滅的な息子の作文は、それはもうヒドイとしか言いようがないものでした。
このままでは絶対間に合わないと思った私は、塾とは別に家でも作文の勉強をすることにしました。
作文の勉強法と言っても難しいことはできませんので、まずは普段の日記の書き方から気を付けるように指導しました。
今回は、作文が苦手な子の勉強法に日記を取り入れた事と書き方がアップする小学生高学年のコツについてお話したいと思います。
中学受験の作文の勉強法
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
息子は、低学年の頃からとにかく作文が苦手でした
- 良かったです
- 感動しました
- 楽しかったです
- また行きたいです
中学受験の作文力をアップさせる勉強法には、問題集を使ったり・通信教育で作文の添削をしてもらったり、と色々な方法があると思います。
ある時、塾の先生に『中学受験の作文のための練習として普段から日記をつけるのが良い勉強方法ですよ』という話を聞いたとき、それだ!と思いました
子どものころの日記というのは将来思わぬ形で人生を豊かにしてくれることがあります。
受験に向けて勉強をしながら人生を豊かにできるなんて、とても素敵な勉強方法だと思いませんか。
そこで我が家では作文力アップを見据えた日記の書き方の猛特訓が始まりました。
日記の書き方 小学生高学年は
小学校高学年ともなれば周りを見る力や、今おかれている状況の説明ができるくらいにはなっています
ですから、高学年の日記の書き方は他人が読んでも
- 内容が誤解なく相手に伝わる文章
- 本人の意図が理解できる文章
- 丁寧な説明をしている文章
などを書くことがポイントになってきます。
他人が読んでも分かるように書くことが基本で、自分だけ分かればいいというのはダメですね。
実は私も子どものころ日記をつけていたのですが、数年前に偶然出てきた日記を見てあぜんとしました
今日はとても嬉しいことがありました。
すごく嬉しかったです。
と、書いているではありませんか。
この当時の私は、よっぽど嬉しいことがあってこの嬉しさを一生忘れたくなかったから、わざわざ日記に書いたのでしょう。
そこまでは想像がついたのですが、過去の自分が何に対してそんなに嬉しがっていたのか、まったく思い出すことができませんでした。
だって、本当にそれだけしか書いてないんですよ。
そして、一生忘れたくないと願って日記に書いた嬉しさは、結局忘れて思い出せないものになってしまったというわけです。
こんな日記は残念ながらダメですね
未来の自分というのは他人ですから、その書き方から生まれた日記は未来の自分が読んだら意味不明なわけです。
他人が読んでも分かるものを書くということを意識して日記をちゃんと書けば有益な作文の練習になりますよ。
小学生の日記の書き方のコツ
日記を書き始めた多くの人は、受験生に限らず大人でも『書くことが特にない!』ということで三日坊主に終わってしまう人も結構いますよね。
日記というと
- 人には言えない熱い想いを綴る
- 未来の自分に向けて絶対に忘れたくない想いを記録する
そういう文学的な活動だと思い込んでしまうわけです。
文学者や哲学者なら毎日でも情熱的に書きたい内容があるかもしれませんが、小学生がそんなに情熱的な日記を毎日書くことはできません。
ですから文学的な発想で日記をスタートするとたいてい、つまずくことになります。
例えばこういうのはがっつり文学的に書いている日記です。
今日は家族で映画を見ました。
怪獣の背中からビームが出ているのをみて、すごくかっこいいなと思いました。
でも怪獣のビームでビルがたくさん壊されて、迷惑だなとも思いました。
最後には主人公たちの活躍で怪獣が倒されたので、ほっとしました。
家族で映画を見る時間があってうれしかったです。
こういう日記を書こうとすると、映画を見るにしてもいちいち感受性をフル稼働して、
- こう思った
- こんなふうに感じた
と記憶しながら映画を見ることになります。
家族で映画を見る時間とは良いものであるといった価値判断まで必要になってしまっています。
日記というものがすべて文学的に書かなければならないのかというと、もちろんそんなことはないわけです。
航海日誌や観察記録のように単なる記録としての日記は世の中にたくさんあります。
しかも、実際に将来役に立つのも、こういう単なる記録だったりします。
同じ映画を見た事実でも、文学的な要素を排除して次のように書けば、楽ですし受験の作文にも近い書き方のものができるのではないでしょうか。
今日は21時から〇〇という怪獣映画を見ました
怪獣は背中からビームを出してビルを焼き払いましたが、最後には退治されました。
父はこの映画を楽しみにしていました。
でも途中から居眠りをしていました。
母は主演俳優の顔が好みだということで熱心に見ていました。
弟は怪獣の出番が来るたびに大声で騒ぐので、ところどころテレビの音が聞こえませんでした
番組の最後には次回作の予告が報道されていました。
こんな感じです。
あんまり上手な文章じゃないなと思うかもしれませんが、文学的なアプローチではないのですから、これでOKなのです。
- 誤解を生まない
- 情報が豊富
が受験作文の優先事項であって、表現が美しい・文章が上手なんかは二の次でいいのです。
- 騒いでいた弟を見て、怪獣ってやっぱり子ども心をくすぐるんだなぁと感じた
- 次回作の予告が報道されていたけど、特に見たいとは思わなかった
とかのような意見・考えの部分は、正直な感想であれば単なる記録として日記に書いておくとよいでしょう。
無理にひねり出す必要は全くありません。
事実をありのままに書き、言葉で記録するという能力を日々の練習で鍛えておけば、受験の作文で具体例・体験談を書くときに役立ちます
日記が書けるようになったら入試のテーマとして、よく出題される『将来の夢』について作文を書いてみましょう!
まとめ
日記は効果的な作文トレーニングです。
ポイントは他人が読んでもわかる表現を使い、無理に気持ちや考えを書かず、事実の記録として書くということです。
大人も子どもも、大抵はとくに変わり映えのない毎日を過ごしていますから内容の重複があっても構わないのです。
もし映画を見るたびにお父さんが途中で居眠りしていたとすれば、毎回そのように書いておけばいいわけです。
大事なのは内容ではなくて、書いてるうちに上達することです。
同じような題材を何回も書いていると、前回より良いものを書こうというのがやりやすいので、むしろ良い事かもしれませんね。
_〆(・ω・*)がんばってー!!!!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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