中学受験の国語に音読の効果はある?音読がうまくなる方法
小学校の宿題で『音読』が出ることってありませんか?
私がちょっとバタバタしている時に限って『聞いて~』と言ってくるので、ちょっと面倒だな・・って思ったことも実は何度もありました。
その時はすでに中学受験を視野に入れた勉強を開始していたので『中学受験の国語に音読は関係ないし』と思っていましたが、音読って実は読解と関係があると知って驚きました。
今回は音読の効果と音読がうまくなる方法についてお話しします。
中学受験の国語に音読
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
音読というと
- 小学校の国語の授業で行う
- 宿題として出る
というイメージがありませんか。
中学受験のために進学塾に通っている場合塾での国語のクラスではあまり音読を取り扱いませんよね
他に学習することがたくさんあるので、音読をやっていると授業時間が足りなくなるからだと思いますが、音読は文章を読む練習の基礎なんですね。
上手に音読ができるということは、黙読でも上手に文章が読めるということなんです。
ですから実は、音読指導は国語ではとくに大事な訳なんです。
国語の音読 中学受験に効果は?
我が家の息子は国語が苦手だったのですが、あるとき塾の先生に『小学校の授業でも、きちんと音読できていますか?』と聞かれたことがあります。
と思ったのですが塾の先生がおっしゃるには音読の効果は数えきれないほどある、ということなんです
まず書いてある文字がどのような形で、子どもの頭に入ったのかが判断できるのだそうです。
中学受験の読解問題となると、学年が上がるにつれて漢字も文章も本当に難しくなってきます。
- あれっ、漢字の読み方間違ってるぞ
- あ、この単語、さては知らないな
- この文が上手く読めていないところなんだな
とか、音読を聞いていると本当に色々な事が分かるとおっしゃっていました。
すると、じゃあ知らない言葉や間違えている漢字をまずは正しく覚えようという具合に次のステップへつなげることができ効果的な学習につながっていきます。
音読する機会が、普段の家庭でする勉強の中にあると、塾などでは対応しづらい部分を親御さんがフォローすることができるので、とてもおすすめです。
もちろん音読をすると子ども自身にも良いことがたくさんあります
音読というのは声に出して読みますから、適当に読み飛ばすことができませんよね。
一文字でも読み飛ばしたら間違いになってしまいます。
間違えないように読むというのは簡単なようですが、実は以外と難しくて、ほとんどのお子さんが上手くできないものなんだそうです。
- ひらがなを読み飛ばしたり
- 目が滑って違う読み方をしたり
誤読をしながら文章を読んでいるお子さんはけっこう多いようなんです。
そして当然ながら誤読が多ければ多いほど話の内容がわからなくなり、点数にも響いてくるわけです
これを防ぐトレーニングとして、音読が役に立ちます。
他にも見落としたくないポイントがあります。
それは小学生の脳はまだまだ発達途中だということです。
脳は身体の一部であり、筋力や視力と同じで人によって性能が違うという観点は、子どもを賢くするうえで欠かせません。
そして、黙って机に向かい問題の答えを書いているという状況は、あまり脳の性能を引き上げてはくれないのです。
小学生の脳はまだまだ育ちます。
そして音読は脳をがっつりと使う作業なのでやればやるほど脳が鍛えられるという訳なんです
音読がうまくなる方法
そこで音読がうまくなる方法ですが、もちろんトレーニングですから、やみくもに行うだけでは上手になりませんね
どういう状態が成功なのかという明確な基準がないと、何を目指して音読をしているのかがわからなくなります。
私が小学生のころ音読をして『棒読みですね』と評価されたことがありました。
自分では上手に読めたつもりだったので、何がいけなかったのかが全く理解できず改善の方法もわかりませんでした。
これでは、音読をしてもあまり効果がありません。
ですから基準を明確にすることが大事です。
もちろん、子ども本人にも基準を伝える必要があります。
アナウンサーや俳優を目指す勉強ではないので滑舌・声の大きさ・感情がこもる、とかは度外視しても大丈夫です
上手な音読の条件としてお子さんに伝えるのは、次の3つです。
友達のヤマダ君が山で珍しい石を見つけたというので、僕たちは日も暮れかかっているというのにヤマダ君の家へと走り出した。
これを音読した時、次のようになっているとアウトです。
これでは言葉のまとまりが狂ってしまいます。
ですが音読でこのように読んでしまうお子さんは、読解問題を黙読している時も言葉の切れ目がズレてしまっています。
という風にまとまりを正しくつけて読むことが目標です
ゆっくりと音読すると、難易度が下がります。
難易度が下がるということは、脳への負荷も下がるということです。
すると、脳を鍛える効果が劇的に減少します。
さらに文章は生ものですから、一定以上のスピードで読まないと、勢いが死んでしまい内容も理解しづらくなります。
一定以上のスピードで読めることはとても大切なのです。
どれくらいの速さが目標かといえば、日常会話と同じスピードです。
これは子どもからするとかなり速いスピードです。
すぐにはうまくできないかもしれません。
でも目標を掲げて上達を目指すことにトレーニングの意味があります
スピード重視で読んでいると読み間違いは増えます
ここを完璧主義でやろうとすると無理がでるので、これもあくまで努力目標です。
なくすのではなく減らすのを目指す感じですね
まとめ
音読にはさまざまな効果があります。
しかし、やる以上は傍で聞いてあげて、もうちょっとスピード上げてとか前回よりスピードが上がったねというように適切な補助をしてあげる必要があります。
その際に上手な音読とはどういうものかがちゃんと共有できていれば、目標に向かって効果的にトレーニングできると思います。
大変ですが、継続は力なり、です。
ぜひ音読トレーニングを続けて、読解の基礎を身に付けつつ脳を鍛えてあげてくださいね。
頑張って!(`・ー・´)b
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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