中学受験 中高一貫校の公立と私立の違い 公立中高一貫校の塾はいつから?
埼玉県のように公立大国とまではいきませんが、どの県にも国立・県立・市立の、いわゆる公立の中高一貫校があります。
例えば大阪教育大学付属池田小学校のように、小学校・中学校・高校とそのまま進み大学で初めて受験となる場合や、中学受験をして入学して中学・高校と中高一貫で過ごす場合とそれぞれの学校で違ってきます。
小学校から入る場合は、ほとんどが抽選で決まることが多いと思いますが、中学からになると普通に中学受験となります。
今回は、中学受験で中高一貫校を考えている時の公立と私立の違いや公立中高一貫校の対策のための塾はいつから行くかなどのことをお話します。
中学受験で公立中高一貫校
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
私がまだ小さかったころは、小学校から国立大学付属の小学校に入学しようとすれば、そこには筆記試験ではなく、くじ引きがあり、それによって合否が決まっていたものでした。
公立の中高一貫校は平成11年(1999年)に制度化され、ここ近年では小学校ではなく中高一貫の学校が増えてきましたよね。
大学付属の国立や、県立・市立など公立中高一貫校といってもその形態は様々です。
例えば関西では
- 大阪教育大学付属池田中学
- 大阪教育大学平野中学
- 神戸大学教育学部付属中学
- 芦屋国際
などがあり、普通の私立の中学受験が終ってから一番最後に試験日が設定されています。
希望の私立中学に合格してしまえば願書を出していても受けない人もいますが最後に受験ができて公立ということで普通の私立には考えられないくらいの高倍率になります
なかでも大阪教育大学池田中学と神戸大学教育学部付属中学は、特に人気があり
- 大阪桐蔭
- 甲陽学院
- 神戸女学院
などを第一希望にしているお子さんのすべり止めとして出願しているという人もいます。
ですがやはり公立で行きたいと思っているご家庭や、金銭面ではるかに安い公立に魅力を感じるご家庭が多いのも事実です。
勉強に熱心なご家庭でも私立ではなく公立に行かせたいと思っている親御さんに特に人気があり、それに伴ってレベルも高くなっています
中学受験 公立中高一貫校と私立の違い
中学受験で中高一貫校を考える時、公立中高一貫校と私立中高一貫校では、言葉だけでは同じように感じますが決定的な違いがあります。
公立はもちろん公立ですから義務教育の期間中です
なので授業料はありません
それ以外に備品を購入したり、給食があれば給食費は別に支払いますし、教科書以外のテキストを使えば書籍代も支払います。
修学旅行の積み立てなどもありますがトータルで見ても、びっくりするほど高い金額ではありません
いっぽう私立は、その学校が決めた授業料というものがあり、それ以外にも必要に応じて学費の連絡がきます。
それだけでもかなりの金額の差です。
また私立の場合は、学校が独自に決めた学校の方針によって学校運営がなされるので、規則なども厳しいところもそうでないところも、それはその学校の方針になります。
ですが公立は、そもそも公立なので中高6年間の一貫教育ということ以外は、地域にある中学と違いはありません。
例えば私が住んでいる地域では中学1年生で職業体験をする取り組みが自治体の方針で決まっていますが、地域の中学に通う生徒も、公立中高一貫校の生徒も同じように参加します。
違いがある面というと、公立といっても受験して高い倍率を突破して入学してきているので生徒さんたちの学力が平均的に高いということだと思います
公立も私立も高校受験がないことから6年間という単位で勉強が進んで行くのは同じです。
ですが私立に通われているお子さんの親御さんが、懇談会やランチ会など学校の行事に熱心に参加する人が多いのに対し、公立は懇談会などは重要な時にのみ出席する人が多い印象があります。
我が子の通う公立中高一貫校ではクラス主催のランチ会もありません・・多分ないはず、上の子も下の子もそんな連絡は今まで1度もなかったし
(;´∀`)
仲良くなったママ友とランチに行くことはあるけど、クラス主催のランチ会に誘われてなかったら、ちょっと寂しいです(汗)
公立中高一貫校の塾はいつから
では公立中高一貫校を受験するにあたって受験対策はどうすればいいのか、塾はいつから通えばいいのか、ということが気になりますよね。
中学受験するつもりで既に塾に通っている場合公立のための特別な塾に別途通うという必要はありません
通っている塾にもよりますが、たいてい小学5・6年生になってから公立中高一貫対策講座が開講します。
例えば日能研の関西では
- 大教大天王寺
- 大教大池田
については志望者が多いため対策講座の設定があります。
いずれとも6年生からのコースで大教大天王寺は小6の前期から、大教大池田は夏休み明けから始まります。
週1回日曜日に行われるので日曜特訓(日特)とか言われていますね。
ただ誰でも講座に参加できるという訳ではなく基準は公開模試の結果で偏差値50~が目安になっているようです。
日能研などの進学塾で難しい問題を日頃からみっちりと勉強してきたお子さんにとっては、問題がわからないということはないと思います。
塾に通っていない場合にはまずとにかく真面目にこつこつと勉強してきているということが大切になってくると思います
公立中学受験の内容は、文部科学省の指定した教科書にそって問題は出題されます。
一般的に適性検査と呼ばれるものですが、どんな問題もうっかりミスのようなことがゆるされません。
算数などで難問を出してふるい落とす私立中学とは違い、とにかくどんな小さなミスでもそれが命取りになってきます。
ですからとびきり算数ができるとか、そういう得意科目を作るのではなく、いかに問題を正確に解くことができるかを訓練することが必要になってきます
どんな問題が出題されているのかを把握するために過去問題集を見たり、気になる事があれば学校の先生に相談すれば、対策を教えてもらえると思いますよ。
でも塾に通っていてもいなくても6年生まで全く何もしないというのは、かなり不安がありますよね
我が家の息子は低学年のころから国語が超絶に苦手で、特に作文は散々だったので4年生のころから塾とは別に家で作文や日記で、文を書く練習をしていました。
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現段階でお子さんの苦手な分野がわかっていれば、それを訓練していくと良いと思います。
そして晴れて公立一貫校へ入学することになれば、公立でも私立でも塾に行くことになるので、その時に公立組と私立組は一緒になります。
そしてお互いに『なんかすごいできる』なんていう印象を持つようです。
実際に目指す大学もあまり変わりがありません。
まとめ
兄弟がいて、お兄ちゃんは私立、弟は公立と、それぞれが違う学校にいく場合もあります。
きっとお母様は、その時にこんなにも公立と私立は違うということに驚くかもしれません。
そのどちらがいいかは、本人の向き不向きにもよります。
現段階で公立中高一貫校を目指しているなら、苦手な教科が少しでも出来るようになるようにコツコツ勉強していって下さいね
頑張って!(`・ー・´)b
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