中学受験の国語 ことわざ・慣用句の覚え方と勉強法
塾に通っていると、ことわざや慣用句の小テストをすることが多々ありますが、満点を取る子もいれば半分も覚えていなくて再テストになる子もいます。
息子が言うには、満点を取っているのはいつも同じ子だし、再テストになっているのもいつも同じ子だというのです。
おそらくワザとではないと思うのですが、以前先生が配るテストを間違っていて、こんなところ勉強してない!という部分のプリントを配った時いつも満点の子でもさっぱり問題が解けなかったそうです。
ということは、どこで差がついているかといえば結局勉強方法なわけなんですよね。
今回は中学受験の国語のことわざや慣用句の覚え方と勉強法についてお話したいと思います。
中学受験の国語 ことわざ・慣用句
私は二人の子供を公立中高一貫校に通わせている専業主婦です。
我が家の息子は国語が超絶に苦手でしたが、長文読解とは違い、覚えていればできる知識問題では割と点がとれていました。
というか、国語の他の単元はダメダメだったので『この部分では取りこぼしなく得点しなければ』と本人も親の私も思っていました。
ところが国語という教科に苦手意識があるのか、取りこぼしてはいけないというプレッシャーがあるのか完璧にできるとは言い難いものでした
ある時、小テストに「せきを切る」という慣用句が出題されていました。
そこで私は、テストを返された後に尋ねてみました
子どもの答えはばらばらですが正解は川の水をとめてる板です

出典:Wikipedia
こう答える娘のような子が、いつも満点の子です。
息子の答えは風邪をひいたときに出る咳でした。
(。-∀-)
と、リアクションだけはかわいいのですが、ここで感心している割に、いつも小テストの点数があやしいのです。
いつも高得点の娘はとくにリアクションがありません。
ことわざや慣用句に使われている言葉を『元から知ってた』という子はめったにいません。
知らない言葉を調べるか、調べないか、ここで差がついているわけですね
ことわざ・慣用句の覚え方
ことわざや慣用句というのは、もともとはカッコつけた言い回しだったものが、みんな使い出したので当たり前の表現になったようなものですからすべてちゃんと由来があります
得意な子は『なぜこの言葉がそんな意味になるのか』が分かったうえでやっているので、丸暗記をしなくても、ことわざや慣用句を見るとどんな意味なのかすぐに思い出すことができるわけですね。
「豆腐にかすがい」なんて見たときに『かすがいって何?』という疑問から語句を調べます。
出典:デジタル大辞泉コトバンク
かすがいを理解できると『でっかいホッチキスの針を豆腐に刺すんだ、これなら「のれんに腕押し」や「ぬかに釘」と一緒で手ごたえがないね』
と思うことができますが、苦手な子は
- 豆腐にかすがい=手ごたえがない
という一問一答形式の丸暗記をしたがるので数が多くて覚えきれずに取りこぼしが発生するわけなんですね
でも、中にはすごく記憶力のいい子がいて丸暗記で小テストを突破していくことがあります。
点が取れているので親も本人も満足しがちですが、こういう子が実は危険だったりします。
「せきを切る」の「せき」が何か調べた子は、次に「せき止める」という言葉を見たときも、応用なので簡単に意味を理解できます。
「豆腐にかすがい」の「かすがい」を調べた子は「子はかすがい」なんていう言葉にも対応できます。
「せき」や「かすがい」が何か調べなかった子は、「せき止める」「子はかすがい」を見たとき、また丸暗記が追加です。
全部丸暗記なので慣用句の知識を慣用句以外に応用できないのです
テストのためだけに丸暗記していると、肝心の慣用句の意味すら時間が経てば忘れています。
大切なのはなんでそうなるのかということなので、丸暗記だと大事なことが抜けてしまうわけですね。
ことわざ・慣用句の勉強法
ことわざ・慣用句の勉強法は丸暗記ではなく、どうしてそんな意味になるのかを学ぶということになります
ですが一人でこれをやるのはなかなか大変です。
なぜ大変かというと、大体の教材が一問一答形式で意味だけ書いてあるからです。
子どもは与えられた教材を
- 一生懸命眺めたり
- 書き取りをしたり
- 自分でテストをしたり
- 覚えていく
わけですが、なんでそんな意味になるのかはいちいち調べないと出てこないわけですね。
教材にどうしてそんな意味になるのかが載っていない理由はことわざや慣用句の由来を細かく書いていたらどんどんページが膨らんで、それだけで一冊の本になってしまうからです
だから参考書や問題集に細かい説明が乗っていることはめったにありません。
塾の場合、教材費が限られているので塾のテキストとしてことわざの本を一冊買わせるということはありません。
そういうことをしだすと
- じゃあ慣用句の本も・・
- それなら理科の図鑑も・・
- 社会の資料も・・
というふうにきりがなくなって教材費がはねあがってしまいます。
ことわざ・慣用句を本気で克服したいのなら、お子さんと本屋さんに一緒に行ってことわざ・慣用句だけで一冊の分量になっている本を買ってあげるのが一番いいのではないかと思います
私は小学生のころ、四コママンガで覚えることわざの本を持っていました。
勉強を抜きにしてもマンガとして面白かったので、何度か読み返しているうちに大体のことわざを覚えてしまいました。
ことわざや慣用句は古い時代の言葉なので、絵やマンガがついていてイメージがわきやすい本のほうが、文字だらけの本よりも勉強しやすいと思いますよ
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まとめ
ことわざや慣用句の単元は、塾のテキストや総合問題集などに一問一答形式で数ページ掲載されていることが多いですが、そういう教材だけで勉強していては、覚えられないほうが当たり前なのです。
なぜそんな意味なのかが小学生でもイメージしやすい本を、しっかり用意してあげることが大切ですね
頑張ッテ(*'ー'*)b
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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